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「平和構築」とは何か―紛争地域の再生のために (平凡社新書)

価格: ¥777
カテゴリ: 新書
ブランド: 平凡社
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「祈る平和」から「創る平和」へ。 ★★★★☆
「祈る平和」から「創る平和」へ。
紛争が起こっている地域で一体何ができるのかを考えている本です。

紛争社会の現状、紛争後の社会の平和構築の意義、そして今起こっている紛争の歴史的な背景をたどり、平和構築の実践とその手法・仕組みを詳しく書き手NGOの活動、最後には予防外交の考え方と国際社会の関わり方市民参加の重要性など盛り沢山な内容になっています。
ですが、あまり難しく肩肘張らずに読めるのは著者が教員生活を経て人に教える方法をマスターしていてどう話せば、どう書けばより伝わるか、理解できるかを考えて書いているからでしょうか。

一番よかったのは平和構築の実践とその手法・仕組みでしょうか。
著名なリーダー間での合意が必要というだけでなく、大多数の草の根のリーダーや地元の人々の和解、協力だけでなく実は中間の各セクターで尊敬されているリーダーであるとか、民族的・宗教的なリーダーの関与がとても重要だという事実です。

トップダウンでもボトムアップでもない中間レベルからの波及効果というのはここへのアクセスから見ても容易である点など多数の理由が掲げられてましたが納得する点が非常に多かったと思います。

全体を通しても国際協力に興味があるような初心者から専門的に研究している人まで
誰が読んでもある程度の満足は得られると思います。
平和構築は学者の議論じゃない ★★★★★
筆者は最近流行のようにいわれるようになったPeace Buildingの草分け。欧米理論の追従でなく、豊富な活動とアジア的視点が光る。国際関係論や国連研究の末端ではなく、日本社会の草の根活動からの視点を読み取ってほしい。入門書としては最適。
平和構築の入門書 ★★★☆☆
平和構築とは軍事的・政治的枠組みから開発までを含む包括的概念であり、そのカヴァーする範囲は広い。本書はやや紛争社会の現状や歴史的背景に紙面を割きすぎ、それをふまえた平和構築のさまざまなアプローチやその分析・考察が物足りない気がする。しかし、平和構築をはじめて学習する人には良い導入書となるであろう。
「平和構築」を扱う邦文文献は少ないので、貴重な題材といえばそうなのですが… ★★☆☆☆
「平和構築」、つまり紛争社会後の秩序形成や、最近では紛争を未然に防ぐための予防外交等をも含む総合的な政策プロセスとしての概念ですが、この分野が注目されるようになってから時間が浅く、日本の研究も遅れているため、邦文文献は非常にレア。

でも、この本の場合は、学術書というよりは、開発学習を進めながら感じたこと、情景描写等も非常に多い内容になっていますので、研究を本格的にやる人のための参考文献にはなりにくそう。
親しみやすい、そして臨場感のある雰囲気のある文章ですので、専門家・素人問わず、読みやすいかもしれませんが。