皆さんが言われている「シブさ」が光る隠れた名盤です。特に「ＪＯＫＥＲ」はなんでこれが全米ＮＯ．１やねん？と突っ込みたくなるような曲ですが、聞いているうちに病み付きになって何度も聞くという真に「怪しげな恐ろしい」曲です。この後、押しも押されもしないスーパーバンドになっていくのですが、ステーブ・ミラーの歩んできた道を考えれば、ボーカルを基本とした「いい曲」を歌うということだけかなと思ったりします。もともとブルースバンドだと思っていたので、このアルバムにはまだまだ「ブルース」ににおいがプンプンしていてお好きな方にはお薦めです。さらっとした白人の歌う新しい感覚のブルースのような気がしておりました。なかなか聞けます。

初期メンバーにはボズ・スキャッグスがいたことがかなり意外。アルバムとしては FLY LIKE AN EAGLE 以降にヒット作を連発していてそちらの諸作も大好きなのですが、その前哨戦となるこのアルバムは過剰な派手さがないところが、かえって聴きやすいかも。醒めているかのようで、熱い演歌のコブシのような味を感じさせるスティーヴのヴォーカルは不変で、一度好きになると応えられない魅力があります。ちなみにこのアルバム、スティーヴの作品としては初めて全米チャート１０位入りを果たし最高で２位まで上がった作品だとか。かなりのヒット作ですね。

このアルバムは、渋さと聴きやすさが嫌みなく両立してるような感じがします。僕の中でSteveMillerってあんまり良いイメージがなかったんだけど、このアルバムはめちゃくちゃ気に入りました。特にタイトル曲「TheJoker」なんて最高！渋すぎる！ラストの「SomethingToBelieveIn」も青春ソングって感じで泣けるし。マイナーブルース調の「Evil」も渋い。でも、一番の驚きは、「ComeOnInMyKitchen」。変だがデルタブルースっぽくも聴こえる。ロバート・ジョンソンが聴いたらどう思うだろうか？

１９７３年リリースの映画「ＭＡＳＫ」を思い浮かべてしまうジャケットのアルバム・・・タイトル曲「ＪＯＫＥＲ」は大ヒットしました（全米１位？）。ＭＴＶ等流行時は露出がありましたが、基本的には情報が少ないバンドなので日本での人気はあまりありません・・・残念ですよね。サウンドはブルーズを基本にした、いかにもアメリカらしいバンドの曲を聴かせてくれます。スティーブミラーのリズムギターが個人的に大好きなので、１曲目「シュガーベイブ」のようなスティーブ節炸裂の曲はもう最高です。私にとって彼の音楽との出会いは「フライライクアンイーグル」なので、このアルバムは後追いになる為購入していなかったのですが（ジャケットがあまり好きではないので！！）、このアルバムも想像以上によ!!かったです。７曲目・８曲目はなんとライブ音源で驚き・・・７曲目はスティーブがアコースティックを弾きながら１人で歌うナンバーで、いい味出してます！！このアルバムは何枚目になるのかいまだわかってないのが、個人的に残念！！因みにこのバンドには、ボズスキャッグス・ベンシドラン等が参加していました・・・アメリカンロックの歴史において重要なバンドなんですよ！！