ロックマンサウンド共通の意識
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今回は過去の作品の作曲者が一人ずつボス曲を担当していて、それだけでファンにはたまりません。9に続きIIIもいい仕事をしています。
私がロックマン作曲陣で感心するのは作曲者一人一人が自分の色を出しつつも、何より「ロックマンの曲を作る!」という共通意識が伝わってくる事です。
昨今ゲームとマッチしてない自己満的サウンドが多い中、このシリーズは今でもロックマンサウンドを突き進んでいます。
サントラの内容に触れますと今回最も気に入ったのは「NITROMAN STAGE」の曲です。とてもカッコイイ曲です。
作曲者を見てみると・・・松前真奈美氏。さすがロックマンサウンドの元祖といったところです。
後は「STRIKEMAN STAGE」の曲はボスとのマッチ感が一番でとても面白い曲でお気に入りの一つです。
最初はベタ(いい意味で)なカッコイイ始まり方をするのですが、ループの終わり頃に昔の野球ゲームの様な感じになります。
他は「CHILLMAN STAGE」「SHEEPMAN STAGE」の曲、「STAGE SELECT」がお気に入りです。
ライナーノーツも一枚組みのサントラとしてはかなりコメントも内容も充実していてロックマンにかける思いが感じられます。
自分のようなFC世代には特にオススメできるサントラです。
完成度の高い意欲作
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ロックマンナンバー10作目のサントラです。
今回はまず作曲陣が豪華。
なんと、前作9のメインクリエイターに加え、過去のロックマンシリーズに携わったクリエイター達が集結。
それぞれが、一曲または二曲を提供すると言う贅沢さ。
まさに10作目という節目に相応しいオールスターズといったところでしょうか。
そして、気になる楽曲ですが、ある意味9以上に進化を遂げています。
正直、私はゲームでこれらの楽曲を初聴きしたとき、些か心に残る曲が少ない?と少々残念に思ったのですが、サントラで聴いて、「ああ。やはりこれはロックマンサウンドだ。」と納得しました。
とにかく、今作は今までのロックマンとはかなり音楽の方向性…とでも言うのでしょうか…が、かなり違うだけであって、やはり根底はロックマンであるという音楽が多いように感じました。
9以上に、らしさを残しつつも新しい方向の楽曲を生み出そうと言う意欲がビンビンこちらに伝わってきます。噛めば噛むほど味が出る。そんな曲が多いと思います。
過去作品のクリエイターもそれは一緒で、つくづくクリエイター陣の情熱に頭が下がる想いです。
個人的にお気に入りはシープマンステージ、ワイリーステージ2、ソーラーマンの音楽ですね。
音楽だけではなく、ブックレットも密度が濃く、メインクリエイターのコメント、漫画家池原しげと氏による寄稿、8ボスの紹介などこちらも贅沢な出来です。
正直、かなりのお買い得かと。ゲームをプレイした人には是非オススメしたい一枚です。
素晴らしい出来です!
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「FC版ロックマン1」からのファンです。
私はゲームをダウンロード出来る環境を持ち合わせていないので、「ロックマン9」と「ロックマン10」は実際にゲームをプレイしていません。
しかし、両方ともサウンドトラックは購入しました。音楽を聞くだけでもロックマンの世界に浸ろうと思ったからです。
そして今回の「ロックマン10」の音楽…素晴らしい出来です。
ファミコン音源で、ここまで素晴らしい音楽を生み出す作曲家さん達は尊敬に値します。
個人的には、 「ステージセレクト」
「ワイリーステージ1,2,3」
この4曲が好きですね。
いつかは環境を整えてゲームをやってみたいと思っていますが、何時になることやら…(笑)。
話が逸れてしまいますが、この分だと「ロックマン11」と言うように続いて行くんでしょうか?
「ロックマン」から「ロックマンX」への明確な繋がり…
「ゼロ」の誕生…(「ロックマンパワーバトルファイターズ」で少し言及されていましたよね?)
最後になりますが、決して買って損はしないと思いますよ。ロックマンファンにはおすすめできます。