驚きました。ピッコロがこれほど軟らかく表情に富んだ音色だったとは。ピッコロの低音域など使えないと思っていましたが、とんでもありませんでした。イメージが変わりました。
モーツァルトのソナタは４分の４拍子と８分の６拍子がぶつかるスリリングな名人芸、バルトークの素朴な田舎風の響き、ヴィヴァルディの協奏曲はピッコロの定番、サン＝サーンスやプーランクのオーボエソナタは、ピッコロの響きに妙に（？）合っています。
２０世紀の作曲家（ドゥミラック、アイザックソン）の曲は、初めて聴きましたが、とても親しみ易く和めます。中世風の響きが素朴でかわいらしい。
ピッコロやフルートの愛好家だけでなく、幅広い方にお勧めしたくなる１枚です。