こころと向き合って立ち往生している方へ、心の絆創膏
★★★★★
『過去にとらわれて、一歩踏み出したいのに踏み出せないでいる』
『どんな絶望の淵にあっても必ず希望はあるのか?』・・・
人がおそらく通るであろうこれらの問題に、筆者は真摯に、そして読みやすく語りかけてくれる。
仏教用語も決して堅苦しくなく、さらりと心に染み入ってくる。
全編を通して語られたことばから、苦しみの渦中にあっても尚、そこここに救いを見出すことができる。
「生命がもつ大いなる怒りを大きく使うことで
自分の感情への執着を吹き飛ばし、よい方向へ持っていける」
「迷いも悟りも自分自身の中にあり、
あるがままの自分を見つめることが重要」
頭で解っているつもりでも、改めて自分の気持ちに正直になって読んでいくと一語一語が自分の心へ働きかけてくれる。
頑張っているのに苦しんでいる方、自分を見失い、救いを求めている方々におすすめしたい一冊。