タイトルでもある蜘蛛の糸は芥川龍之介の短編を題材とした曲です。地獄にいるある悪人は、生前に蜘蛛を助けたということから、お釈迦様が天上から蜘蛛の糸をたらすという話。この曲は不協和音で始まります。この不協和音が地獄、そして時折に流れる聴こえるか聴こえないかの音が天上を示しています。
変わって、交響管弦楽のための音楽と、弦楽のための三楽章は、するどく勇ましくかっこいい感じがします。ノリがよく、音楽と一緒に積もり積もったものをぶつけることができる曲だと思います。