売り方があまりにも・・・
★☆☆☆☆
前作、「育成力―ダメなやつほどよく伸びる」と殆ど同一の内容でした。
渡辺監督のファンなので、買ってみましたが、前作と異なるのは最初の数十ページだけでした。
(細かいところはもしかしたら多少他にも違う部分があるかも知れませんが。)
前書きの部分を最後まで読むと、前作の焼き直しである旨がそれとなく書いてありますが、ちょっと売り方がひどいなあ、と思いました。
だって、題名みただけだったら、絶対全く別の本だと思いますもん。
この本は角川でしたっけ?
返品ものですよ。
『育成力』バージョンアップ
★★★★☆
氏の前著『育成力』を大幅加筆訂正したものなので、重なる部分もある。しかし、2006年度の選抜優勝直後に書かれたもので、新しい情報や考察も多々ある。この5年間で、子どもが変容してきたのが、本を書き直した理由らしい。子どもに対して、かなりな気配りと愛情がみられる。様々なエピソードから、指導のあり方について述べるスタイルは、前著同様。氏の自分に対する厳しさには頭が下がる。
監督への信頼を得る
★★★★☆
横浜高校の野球部の監督として、愛甲や松坂を送り出した著者の教育論です。「若者との接し方」というタイトルから、ノウハウものかなと思いながら読み始めましたが、昔と今の練習方法の違いや、100人もの部員、すなわち生徒の指導のあり方、人生設計など、著者の迷いと信念がちりばめられた教育者のエッセイといったものでした。
プロ野球でも強打者を集めただけでは優勝できない事例がありますが、高校野球でもチームとしての総合力を作り出すために、監督への信頼を得るためには様々な積み重ねが必要なのだと教えてくれる本でした。