私は高校野球ファンで、北海道在住なのに大の横浜高校フリークです。理由は激戦区の神奈川県で何度も甲子園出場を果たしているからです。ただ、横浜高校の部員は、プロ野球へ行って活躍する人が多いので、最初、お金で良い選手を引っぱっているのかと思いました。しかし、この本に書かれている内容を読むと全然違いました。
　横浜高校野球部には昔、不良少年が多く、渡辺監督が自分の家で生活させていたこと、奥さんは育ち盛りの部員を食べさせるため自分は残飯を食べていたこと、また、監督の給料だけではやっていけず、奥さんも働いていたこと、監督になったばかりの３０年位前は鉄拳制裁で指導していたが、現在は選手の性格を見極め、性格に合った指導をしていること等。
　現在、レッドソックスの松坂投手が３年生の春夏と大阪のＰＬ学園と対戦していますが、横浜は２回とも勝っています。その当時、私はやはり、いい選手を集めたから勝てたんだと勝手に勘違いし、横浜高校が大嫌いでした。しかし、渡辺監督の指導によるところが大きいのが良くわかりました。
　社会で横浜高校のように快進撃をしたくて、この本を買いましたが、読んでみて本当に良かった。渡辺監督は６５歳に監督を引退すると、この本に書いてありましたが、それまでにまた甲子園で優勝するような強いチームを作って欲しいです。
　
　

愛甲や松坂のいた横浜高校の野球部監督の本です。
この中には、愛情を注ぐこととコミュニケーションの大切さがあふれています。
一方的な言葉かけではなく、その人が求めている言葉をかける。
言行一致
背中と行動・態度は、言葉以上に伝わる
愛情があれば、人は変わる。(ワルにはワルの事情がある。)
懸命さ必死さは伝わる。
放任ではなく、手取り足取りでもなく、ルールの中で自主性を伸ばす。
努力したことが自信につながる。
多くの人の意見に耳を傾け、他人の考え方を知ることが、ひとりよがりを脱却して、世界を広げ、自信を身につけることにつながる。
とこのような事が書いてありました。
もし、本屋で見つけたら、以下のところだけでも読んでみてください。
70頁「納得すれば耐えられる」
131頁「背番号16の重大な役割」
210頁「努力したものに敗者はいない」

監督には勝つことを求められる監督とそうでない監督、選手を育てることを求められる監督がいるという考えに斬新さを感じました。

私は現役野球部マネージャーです。
でも、いろいろな理由でやめようと、つい最近まで
思ってて、すごく悩んで悩んで、いろんな人に相談もしました。
そして、ある時本屋さんでこの本を見つけて、すぐに買って読んでみました。

前に一回、渡辺監督の本を読んだ時に渡辺監督の考えがすごく
好きになって、今度の本を読んでも、やっぱりそう思いました。

そして、いろいろ読んでいくうちに、たくさん考えて
簡単に部活をやめてはいけないなーって思いました。今まで一緒に
活動してきた仲間のことも考えて、もう一度続けるかどうかを
考えたいと思いました。とにかく感動しました！