内容的にはmaxwell方程式を中心に展開さえれており、共変形式、正準理論等まで扱っているが、後半部の内容は物足りず入門書の位置づけであろう。

個人的には、この本で基本を理解した後、太田先生の本で電磁気学とは？を確認していけばいいと思う。

本書は通常の電磁気学の基礎が身についた人がさらに進んで電磁波の理論に進むために適した比較的新しい教科書である。本書は学習書なので専門的につっこんで言及してはいないが概論を掴むためには通読すべき教科書である。

内容自体は扱った事柄に対しては丁寧に説明しています。章ごとにあるCafe-Brakeも面白いし読んでいて疲れるタイプの本じゃないです。数学的にはベクトル解析の基礎がちょっとわかれば読破できます。静電場から始まってマクスウェル方程式まで導出して最後には正準理論も触れてますが、書評にあるような量子場に役立つレベルまで書いてません、タッチしただけです。数学的にはあまり高度なものを扱ってませんがラプラス方程式の解を求める際にグリーン関数を使う方法を紹介しています。同シリーズの物質の電磁気学とセットとして考えた方が良いのかな～。誘電体の説明とかも欠けているので。これらを読み切れば次はマクスウェル方程式を公理として演繹する本も読めるようになると思います。場の楽しい世界にあと一歩です。