「シルヴィア」とこの「コッペリア」によって「フランス・バレエ音楽の父」と呼ばれることになるドリーブの音楽の持つ繊細さがこのCDでは如何なく発揮されています。
お話は、機械人形コッペリアを巡っての騒動を中心に、人形師コッぺリウスと、スワニルダとその恋人フランツの間での色々なやり取りが中心となった喜劇となっています。
それだけに音楽自体も典雅で明るいものとなっており、特に一幕の「ワルツ」や「マズルカ」など、聞いたことのあるメンバーが揃っていて、一度聴いてみて、「どこかで聴いた事があるな。」と感じえてもらえる曲目となっています。
このバレエ音楽を指揮するマリ氏とパリ国立歌劇場管弦楽団は、この曲の洗練された美しさを遺憾なく引き出している、と言う点で、まさにお勧めのCDであるといえましょう。