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雨の日には車をみがいて (集英社文庫)

価格: ¥605
カテゴリ: 文庫
ブランド: 集英社
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車好きには必読、おしゃれな短編集 ★★★★★
この作品に出逢ったのは、まだ20くらいの時だったが、面白くて面白くて何度も読んだ。小説の真似して雨の日に車を洗車してワックス掛けしたり、雨の日に新品の靴を履いたり相当、影響を受けた。そして、真夜中に1人で高速を飛ばしたり。もちろん、乗り終えた時の手入れも完璧に。それと、この作品に出てくる車は全て外車だったので、俺も23の時にBMWを手に入れた。しかし、これが、また俺の悩みを増やした。3日に1度くらいはトラブルが起きる。一番、多いトラブルは電気系統だった。仕事に行くのにエンジンが、かからない、夏はエアコンも、ほとんど効かずステアリングは重く、汗だくで窓を開け運転していた。それでも、そんな、だだっ子が手間が、かかるからこそ大好きだった。しかし所有してた時期の半分は修理工場へ入っていた。その後も俺の車道楽は治らず10台くらい乗り換える事になるが去年、車を下りた。理由は色々だが‥だが小説通りになったわけだ。
文学ではない ★☆☆☆☆
20代の始めに読み、薄っぺらい小説だと思った。30代の後半になって読み直したが、その印象は変わらなかった。文体は稚拙で、内容はフェティッシュ。心象描写はシンプルで、大人の読書に耐えられるものでは無い。筆者は書きたいように書いたのだろうが、出来上がったのは愚にもつかない代物だ。私がこの小説から得た教訓は以下の2点である。 
1.テーマを決めて表現をする事は、表現の限界を露呈することになりかねない。 
2.表現者が自ら楽しんで行った表現が、効果あるものになるとは限らない。
ひとつひとつの編が輝いている ★★★★★
すべて車にちなんだ短編集です。主人公は全編を通してひとりの男性。
登場する車は古いものです。例えばVOLVOアマゾン、スパイダー、2CV。

ただ、この本の魅力はそれだけではありません。
青年期から中年期にかけての男性の心理のうつろい。
それに絡む女性たちの魅力。
都会の研ぎ澄まされて、でも孤独で、どことなくいびつな生活。
ここに書かれた感情の破片は、誰もが少しは持っているはず。
かなり古い本ですがお勧めです♪ ★★★★★
この本は88年6月に単行本が刊行されているようで、古い本になりますが、私の数ある五木作品のお気に入りの中でも、上位に入る本です。
男性にも女性にもお勧めできますが、古い車が好きな人には特にお勧めです。この本は9話の話で構成されていて、すべての話に車が登場します。(アルファロメオやシトロエン、ポルシェ・・)この時期の五木作品にしては、都会的でおしゃれな作品ではないかと思います。
同じようなタイトルで「晴れた日には鏡をわすれて」という作品がありますが、こちらはどちらかといえば重い小説なのでシリーズではないかと思いますので、注意してください。(そちらはホラー・ロマンです)
なつかしい恋愛小説 ★★★★★
若い人たちには、現在進行形の物語として読め、ある程度の年齢になった人なら誰でも、「こんなこともあったよなあ」となつかしく読める短編小説集です。

もちろん、誰もが小説のような経験をできる訳ではないのだけれど、いつかあった、いつの日にかある、と思わせるような、物語が繰り広げられます。単純な小説なのに何度でも読めて、何度読んでも楽しいのは、楽しく、少し淋しく、懐かしく、誰もが経験して行くことを描いているからでしょう。

この小説集の良さは、「書いていてこんなに楽しかった小説は無い」という作者のあとがきに象徴されているように思います。最近の五木寛之は人生訓ばかり書いているようで、そんな作家だと思っている方も多いかと思いますが、この作家の真骨頂はこの本のような青春小説です。是非読んでみてください。