オーケストラの楽団を騎士の1軍団と見なして指揮者が司令官だってさ
★★★☆☆
はじめのうちは面白くて読んでいたけど3 4巻になるとマドロッコしくなって飛ばし飛ばし読んだ世界観と恋愛感情が面白いはずなんだけれどつまらない尻つぼみに、外の世界に飛び出したい主人公気持ちばかり拡大されてて面白くなくなって残念
終わり方が中途半端だと感じる
★★★☆☆
マルドゥック・スクランブルを読んで結構面白いと感じ、
〜ヴェロシティでは、何だこの読み難い文章は、と少し落胆しました。
これを読むと、ヴェロシティとは違う意味でまた読みづらい。
なにやら、熱い思いを紙にぶちまけたようで、文章が
練れていないように感じました。
おいしくなりそうだけれどもまだ渋柿かな?といった感じ。
お話の構成については、3巻を読んで、これ本当に収拾つくの?と思ったら、
案の定私に取ってはやや中途半端な感じで終わってしまいました。
ここで終わるんなら文庫で4巻もかける話じゃないよなぁ、
というのが正直な感想です。4巻かけて10巻の物語に対応
できる土台を作りましたが、土台の構築で終わりました、
という様に思えます。
部分的には気に入ったところも沢山あるのだけれども、
全体像が期待はずれだったことで、星は3つとしました。
熱い文章が読みたい時には良いかもしれません。
最後まで圧倒されつづける物語
★★★★☆
00年刊行の単行本を4冊に分冊した4冊目,最終刊になります.
物語,そして『世界』を巻き込んだ戦いも結末を迎えるのですが,
剣を振るう主人公はもちろん,まわりの仲間たちの行動,決断には,
興奮して熱くなるというより,ゾクゾクするような感覚をおぼえます.
また,互いに惹かれつつも結ばれない主人公と『敵』となった相手.
この『悲劇』を起こすことになってしまったその本当の『理由』には,
哀しさだけでなく,なんとも言えぬいじらしさのようなものを感じます.
そしてエピローグ.新たな世界へ旅立とうする主人公を描きつつも,
前夜の仲間たちとのバカ騒ぎや,別れの場面をこまめにはさむ演出が,
歩きはじめた主人公の回想とも重なり,とても効果的な印象を受けます.
また,新しい世界への期待感と,孤独だった自分に帰る場所ができた喜び,
これまでに得た多くを抱きながら,多くの余韻を含ませる最後もキレイです.
やや曖昧なところが残り,スッキリとしない感があるのは否めませんが,
シリーズをとおして描かれた世界観には,最後まで圧倒されつづけました.
できれば2度3度,またはじめから読み直してみたいと思わせられる作品です.
余談ですが,単行本刊行時のことを綴った文庫版のあとがきも興味深いです.