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Point of Impact

価格: ¥796
カテゴリ: マスマーケット
ブランド: Bantam
Amazon.co.jpで確認
書店でもあまり見かけないものの優れた作品であることは間違いない ★★★★★
 小説特にミステリー、スリラーの類は一種生ものだと思います。ファンであれば今年の一番をランキングが出る前に読んで、先取り感を楽しむのもひとつの読み方だと思います。一方で優れたシリーズものが末永くファンの支持を受け続け、新作を重ねています。新作を待ち望むお気に入りのシリーズものを持っていることは、人生の楽しみをより多く持っているのではと思ってしまいます。ブロックのスカダー・シリーズやディーバーのリンカーン・ライムシリーズはあまりにも有名ですよね。新作を物色していると、シリーズ最新作黄昏の狙撃手 (上) (扶桑社ミステリー)が引っかかりました。どうもシリーズものらしいことが判明。調べてみるとありがちなのですが複数の出版社から、ばらばらの順番で翻訳されていることが分かりました。そして本作がボブ・リー・スワガー物の第一作であることを突き止めました。しかし、下巻がどこの書店にも置いていない、需要を満たしてしまった作品のようです。初版が10年足らずなことを考えるとなんとも固定読者が多いことが伺われます。

 銃と犯罪、価値観の違いで受け入れられない部分が多いという指摘はありますが、昨今のハリウッド映画に比べてはるかに抑制的で人間的なタッチで描写されていると思いました。また銃という文化を持たない日本人として、彼らを理解する一助ともなったと思います。
作者以外の人間のミス ★★★★☆
おもしろい!手に汗握る展開とはこのことだろう。

致命的に残念な点が1つ。それは「ヤード表記」であること。「1400ヤードからの狙撃が
うんぬん、、、」と言われて、その距離感を感覚的に捉えられる日本人はほとんどいない
はずだ。「1280メートルからの狙撃がうんぬん、、、」となぜ変えないのか、理由が全く
わからない。この小説は距離感が全てではないのか?

そこを見落とした翻訳者と出版社の決定的なミスのせいで星1つ減点。読む物の立場に立て
ない翻訳などに何の意味もないだろうに。
天才狙撃手を描いた冒険小説 ★★★★☆
「このミステリーがすごい!」の
「ベスト・オブ・ベスト」で
第4位にランクされているのを発見し、
読んでみました。

ヴェトナム戦争で活躍した天才狙撃手、
ボブ・リー・スワガー。
彼はアーカンソー州のウォシタ山脈で
隠遁生活を送っていましたが、
ある組織から新開発の銃弾の試射を依頼され、
応じることとしました。
やがて彼は、それをきっかけに
ある事件を巡る陰謀に巻き込まれていきます。

【アメリカらしいヒーロー像】
とにかく銃の腕前に長けた、
カウボーイを思わせる男。
主人公のボブは、
いかにもアメリカ人が好みそうな、
ガンヒーローという設定です。
陰謀に巻き込まれた復讐を果たすため
組織に立ち向かう彼は、とにかく強い。
鹿撃ちの描写とともに、
彼の人物紹介がされる冒頭から、
ボブの魅力に取り付かれてしまうこと、請け合いです。

【天才でない狙撃手も・・・】
主人公ボブと並行して、天才でない狙撃手、
ニック・メンフィスが描かれていきます。
彼はFBI特別捜査官ですが、
狙撃に関し、ある痛恨の残る事件に遭遇しています。
彼が、ボブとどう関わっていくのかが、
物語前半から中盤の読みどころといえます。

【ボブは勝利できるのか・・・】
スピーディな物語展開は、
組織に立ち向かうボブの姿を
エンタテインメント性豊かに描写していきます。
銃に関する描写は、
一部マニアックな部分もありますが、
あまり気にしなくても、といいますか、
そうした描写は読み飛ばしても、
一向に差し支えありません。
そして、ラスト近くの展開は、
こうした物語からは想像できないものとなっており、
なかなか楽しめる仕上がりとなっています。

読み逃していた傑作に出合えた、
という感想を持った作品でした。
オススメです。

映画?? ★★★★☆
 私には映画を見る趣味がないので、本作が映画になっていることを知らなかった。故に映画は見ていないので、映像と比較して云々のレビューはできない。ただ、純粋に小説として面白いと感じた。よくあるアメリカの CIA、FBI 陰謀ものであるにもかかわらず、他の小説より引き込まれた。理由は常識を覆すような長距離でのスナイピングを題材にしていること、それから男臭さかもしれない。上巻にはほとんど女性が登場しない。エロ描写が好きではない私は、それで喜んでいたのだが、終盤裏切られたのが残念(それほど文字数はさかれていないが)。
 気になる点は、これはアメリカの小説なので仕方がないのではあるが、距離はヤード、フィート、インチ、マイル表示、温度は華氏表示である。遠距離射撃をテーマにしているので距離/速度は非常に重要な要素である。不慣れな人にはすぐにピンとこないだろうし、思考を止めてメートル法に換算しなおすのも無粋かと・・・。それから、銃器に関する記述が多いので、その方面に詳しくないと専門用語や銃器の種類などが気になると思う。
圧倒的な面白さ ★★★★★
本書の主人公、ボブ・リー・スワガーはベトナム戦争で
伝説的な戦歴を残した名スナイパーで、
今は飼い犬と孤独な隠遁生活を送っている。
そんな彼が謎の組織の陰謀に嵌められ窮地に陥るが、
後半はベトナム戦争で培われたワザを駆使して反撃する冒険活劇。
ストーリーは非常に面白く作られており、プロットも緻密。
そして何よりも関心したのは銃に関するマニアックともいえる知識の深さ。
米国の銃社会について否定的イメージが強かった自分でさえ、
なんとなく銃が魅力的なものに思えてしまったほど。
非常に米国的なエンターテイメントといえるが、
最後に法廷で決着する所も米国的。
映画化もされ、映画版のボブ・リー・スワガーもなかなかカッコ良いが、
面白さでは圧倒的に小説の方が勝っている。