決して事件などには首を突っ込まない、と父・エリオット卿と固く約束
して一足先にロームに着いたキャサリンだが、ミュリエルの友達である
エレオノーラの急な婚約を聞かされエレオノーラの自宅である
パスティレリ家を訪ねる事になった。
そこで出会ったエレオノーラこそ、ロームへの客船で召使いと密かに
駆け落ちの約束をしていた女性だった。
人間の法では駆け落ちは重罪。どうも雲行きが怪しくなってきた所へ、
以前用心棒として雇った異種人種のヴィンセント、ベラフォード、
ケイティ、ダムーがパスティレリ家で使用人をしていて…?
今回は読んでいる途中に犯人がわかってしまったのが残念だが、
最初の本に登場したアンジェラの再登場などでストーリー的には
なかなかに楽しめた。