もどこ（模様１つ）の名前と図案を並べて紹介しているものが欲しくて手に取りましたが、
間のつなぎも入った図案で紹介されていてどれがその名前のもどこなのかが分かりません。
また、最初の数点以外はすべて白黒なので、完成時の全体の雰囲気もつかめないです。
かなり上級者向けの本ですね。
もっと上達して自分で図案を考えるようになったら、参考になりそうです。

この本はこぎん刺しで、ちょっとしたポーチを作るという本ではなく、
もうひたすら図案、図案、図案です。ページをパラパラーとめくると
目がちかちかするくらい図案ばっかりです。なので、こぎん刺しで
ちょっとした小物を作りたいなーと思う方は自分で工夫して布に刺した図案を
仕立てる必要があります。１６５パターンとありますが、元の図案を
応用して作ったものも結構あるので、思ったよりは物足りなかったかなと思います。
しかし美しい模様の数々には圧倒されます。実際に刺してみると本当に
布に厚みが出て丈夫になるので、昔の方の智慧は素晴らしいなと実感すると共に
後生にも伝えていきたいなと思いました。私的にはこれらの図案をどう言った形で
生かすかという例も欲しかったですし、カラー写真の作品紹介も巻頭に少し
あるだけで、中身は一色刷だったので価格の割には少しさみしいかなという
感じです。中身の価値的には☆５つですが、価格とのバランスで３つにさせていただきます。