服飾に興味があれば必見!
★★★★★
江戸時代から明治、大正、昭和の衣服の実用されていたものの
コレクションとして有名な田中忠三郎コレクションの紹介本。
「刺す」「染める」「継ぐ」「編む」「織る」の項目に分けてあり、
布ものは基本的にカラー写真。
こぎん刺し、菱刺し、裂織の他に、ボロ(BORO)のカラー写真が
多数載っている。
ほとんどのページに写真がある。
作り方の説明はないが、こぎん刺し、菱刺しは拡大写真も多く、
経験者なら写真から図案を起こすこともできる。
全体で111ページ。
縦20センチぐらいのムック本で、値段の割に厚みはないが、
実際に刺してる人、織ってる人、また、服飾に興味のある人なら
刺激を受ける部分は大きいと思う。
何より、布への執着、実用の必死さが伝わってくるものばかりで、
圧倒される。
何回も読み込む(写真だから、見込む?)ことで
さらに、発見があり、意味が出てくると思う。