おいおい本当に初心者(beginner)向けかよ?
★★★☆☆
これはbeginner's classicのタイトルに乖離する作品じゃないかな?のっけの序文から学際的なアプローチなんていわれてしまいびっくりしてしまいます。この違和感は本文に入ってもずっと残り続けます。著者による整理と論理の展開が難しすぎるのです。とうとう最後まで、いったい著者が言いたいのはなんだったのでしょうか?これは編集者の問題ではないでしょうか。もっとも60首の西行の歌を、著者の選んだテーマ別にpedanticな解説付きで味わうことはできます。そして花、桜の魅力、西行伝説なりその先駆者も。でも非常に難しい作品です。西行への初心者は別の作品から入ることをお勧めします。