20代上京時の夢物語
★★★★★
を、かなえてくれた気分にさせられる話です。
赤毛のアンっぽい莉子ががいかに女性版シャーロック・ホームズになるか的な話で
第1巻なので誕生編で、第2巻につながります。
第3巻からはずっと一話完結です。
一巻
★★★☆☆
題名にもあるように、「万能鑑定士」が活躍するストーリー。
美人で洞察力もあり聡明、しかしどこかしら抜けているヒロインが魅力的であり、万能鑑定士というカテゴリも目をひくものがある。
しかしそれに反比例する主人公の影の薄さと、思わせぶりな終盤がマイナスに感じた。
個人的には一巻はとっかかり、面白いかどうかを判断する巻と考えるほうなので、面白いか面白くないかわからないものを複数巻買うのはきつい。一巻完結にしてほしかった。
角川文庫出版だが、ずいぶんとラノベよりなので、ラノベレーベルで出してもよいのではないかと思う内容。
一巻、二巻を買って初めて全貌が分かるので、購入の際は、二巻同時購入をお勧めする。
野趣溢れるエンターテインメント
★★★★☆
「千里眼」シリーズの松岡圭祐氏による新たなミステリーの幕開けです。
今回の主人公は、鑑定士凛田莉子。万能鑑定士を名乗り、その卓越した知識と観察眼でどんなものでも鑑定してしまう若干23歳のスーパーヒロインです。
松岡圭祐氏の描くスーパーヒロインには、千里眼シリーズのスーパー・クール・ビューティ岬美由紀がいますが、彼女が文武両道のカリスマ的な突出した存在であるのに対し、本シリーズの莉子は博学ながらも素朴でおとなしいキャラクターという設定になっており、岬よりも少し人間的というか親近感がわきます。
とはいえ、その知識と観察力は驚愕に値するものであり、やはりスーパーウーマンであることには変わりないわけで、「ありえねぇ」シーンが多発するのは松岡シリーズの鉄板でもあります。
莉子がその類い希なる才能を備置するようになったのは、人間の記憶に関するメカニズムを教わったからなのですが、その内容自体は実にリアルなもので、松岡氏らしい蘊蓄が随所に見られます。情動が記憶のメカニズムに深い関係を有することは脳科学の分野では証明されていますが、それを高い感受性を有する莉子が実践していく件はなかなかに興味深いものがありました。
さて、本書のあらすじですが、都内を浸食していくシールの謎に始まり、国家規模の偽札事件、ハイパーインフレによる日本経済の終焉、という非常に野趣溢れる内容です。松岡ワールドここにあり、といった感じですね。細切れの章立てと小気味よいリーダビリティでどんどんページが進んでいきます。
残念ながら最後に辿り着いた「動機」に肩を落とすことになりましたが、エンターテインメントとしては面白く仕上がっていると思います。
なお、本書は角川文庫でT、Uの2冊で1つのストーリーが完結しますので、購入の際には2冊セットでのご購入をお忘れ無く。
V、Wも既に発売されているので、引き続き読み進めたいと思います。
面白い。
★★★★☆
面白いです。久しぶりにのめり込んで一気に読めました。ただ、まだ一巻しか読んでないけど生い立ちは別の巻で良いんじゃ無いかと思った。
あとこの作者の作品はやたら流行りの製品名とかネタを入れるので旬が過ぎると微妙だろうなと思う。少年エースなんてその前はコンプだったわけだし。
なので旬が過ぎる前に読むべし。
楽しめました。
★★★★☆
2冊で一つの話なので、2巻まで読まないと意味がないと思います。
主人公の凜田莉子はすごく魅力があるのですが、ほかの方も書いてるように小笠原記者に魅力がなく鈍い行動にしばしばイラっときました。
主人公の魅力を引き立てる為だとは思いますが…
ストーリーや描写にリアリティを感じました。
殺人事件が起きないミステリに個人的にはツボにハマった感じなのですが、多少読者を選ぶ作品ではないかと思います。
時系列が切り替わり入り込みにくいと感じる人も居るかもしれません。
1巻なので、登場人物の紹介もかねてもうすこしわかりやすくした方が多くの人に受け入れられる内容になったかも。
非常に楽しめたので★5つでもよかったのですが、ミステリは多くの名作があるので、一つマイナスにしておきました。