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金融で解く地球環境

価格: ¥2,940
カテゴリ: 単行本
ブランド: 岩波書店
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環境金融の多様な姿が一望できます ★★★★★
最近流行の「排出権取引」。「環境金融」と言うと、まずそれを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。しかし、本書で示されるとおり、それは環境金融の一分野に過ぎません。

金融は、事業に対して資金を融通しつつ、融資条件の範囲内で、事業の適正性を審査し、監視する役割を担うことができます。例えば、環境への負荷を抑える事業やより良い環境を創造する事業に対し、低利融資を行ったり、事業リスクをヘッジするための保険をかけたりして、そうした事業を後押しします。

また、アスベストや土壌汚染など、思わぬ環境関連リスクに晒された企業を、モラルハザードを防ぎながら護ることもできます。

これらの手法は欧米で盛んですが、実は意外に日本にも事業例があるのです。それも、環境意識の高い市民団体やNGOではなく、誰もが知っている大手の金融機関が既に商品開発を行っています。

ただし、排出権取引の分野が明らかに遅れていることは確かです。欧州やアメリカに比べ、日本には市場を活用した環境政策の経験がありません。現在行われているモデル事業で、どこまで知見を蓄積して追いつけるかが鍵になるでしょう。

こうした環境金融の全体像を、最小限の数式と豊富な事例集から学ぶことができます。お勧めです。
読み易い ★★★★★
非常に読み易い内容です。多様な金融機能が環境対策に活かせる事を、理論と実践例で詳しく説明しています。わかり易さと専門的知識が両方とも満たされています。金融ビジネスのヒントが得られます。
金融の視点から環境を考える本 ★★★★☆
本書は、金融問題と環境問題の両面に精通した筆者が、金融の立場から環境問題を検討したものである。本書は理論的な分析にまでは踏み込んでいないものの、国内外の動向等最近の情報を網羅しており、幅広い読者に的確な情報を提供する1冊である。
日本でも環境への関心の高まりを受けて、金融機関によるCSRやSRIといった動きが活発になってきている。残念ながらこうした動きに対する研究はまだ限られており、実務が先行している分野である。
藤井氏はこうした視点からも「環境金融」という新しい学際分野の発展を期待し本書を取りまとめている。
環境金融を研究とする者として、環境金融分野の更なる発展に貢献する一冊として是非お勧めしたい一冊である。