国公立医学部対策の新定番!!
★★★★☆
この本のコンセプトは考察問題で聞かれるような話題に前もってふれるということですが、それが見事に実現できています。
自分が受験した大学(1つは私立、もう1つは国立、共に医学部です。)で、『花芽形成のモデル』や『2次メッセンジャー』についての問題が実際に出題され、この本でふれていたおかげで完答でき、2校共に見事合格しました。
しかし、こういった話題を予測し続けるのは難しい。だから、今回は偶然当たったに過ぎず、これからはわからないし、そんなことに時間を割いている暇はないといわれる方もいるでしょう。
ですが、自分は単にこの本を『考察問題で聞かれるような話題に前もってふれる』という目的だけで使用していたわけではありません。この本に収められている問題は実践的で、難易度も国公立対策にはちょうどいい問題(落としてはいけない問題から合否が分かれる問題まで)が多く、過去問演習を始める前の実践演習兼復習としても使っていました。記述問題も多く、記述の練習もできました。(各問題に1つは記述があります。)
そう言ってもやはりこの問題数では扱える範囲に限界があります。なので、これ1冊でOKというわけにはいきませんが、最後の仕上げにはぴったりの1冊です。