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エレガントな宇宙―超ひも理論がすべてを解明する

価格: ¥2,310
カテゴリ: 単行本
ブランド: 草思社
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本当か? ★☆☆☆☆
ストリングス理論について説明した本としてはかなりいい部類にはいるのではないか。だが、アンチストリングスの私としてはどうしても納得いかない部分があった。ファインマンがいっていたが、すべて理論は実験によってのみ検証される。まともに、実験によって確かめることのできない理論を私は認めるわけにはいかない。
超ひも理論の研究者が、自ら統一理論の可能性を解く全米ベストセラー ★★★★★
アインシュタインの一般相対性理論と量子理論の統一。それを実現できるのではないか、と期待されている超ひも理論、およびウィッテンの提唱するM理論とはいったい何なのか。宇宙スケールの相対論と、素粒子スケールの量子論の越えられない壁を乗り越え結び付ける、というのが「ひも理論」です。ひもの振動ですべての物質の成り立ちとふるまいを説明できる物理学の神秘は、科学ファンにとっては壮大な魅力に満ちた世界に違いないと思います。

難しい数式を一切使うことなく、実に平易な表現と分かりやすい言葉で説明してくれるのがうれしいですね。著者ブライアン・グリーンは自らひも理論の専門家だからこそ平易な表現が可能であり、たとえ話の多い著者の文章力によるところが大です。小説を読んでいるようなワクワクする面白さがあるように、私には感じられました。

ひも理論の世界はプランク定数ほどの微細な、さらにさらに微細なスケールでの話なので、今現在の素粒子よりもっと微細なまったく観測不能な世界のできごと、ということになります。だからこそ謎が多く、実験による証明がほとんど不可能ということが、反対に永遠の魅力を備えた研究テーマにさせているのかもしれません。

私の個人的な感想としては、もう少し、ひも理論そのものの具体的な研究の進み具合、その内容の数学的概念などをしっかり示していただけると、科学ファンだけでなく、専門の分野として研究してみたいと考えている人々に、研究のアイデアや指針を与えることのできる書物になったのではないかなと思います。次の著書に、そうした専門性をプラスしていただくことを期待しています。

超ひも理論とは? ★★☆☆☆
かつて米国でベストセラーになったという本を約10年近く遅れて通読してみた。
前半は、かの有名なアインシュタインの相対性理論や量子力学など現代物理学の2本柱を簡素な言葉で説明してあり好感が持てるが。後半に進むに連れて盲信的までのこじつけにも似た著者の‘超ひも理論’の研究過程における競争的苦労(?)と、説明不十分な持論の誇張が疲れさせる。凡人ゆえに理解できないということで。 超ひも理論の真偽は、まさしく神のみぞ知るのであろうと。 理論として、こういった向きのモノもあるとエンターテイメントとして割り切って読めば楽しめるが、ページ数があるので時間に余裕のある人にしかオススメできない。
エレガントなのは本書自体 ★★★★★
超ひも理論についての物理読み物。有名な名著だ。著者グリーンは、このような一般向け解説本を書いたのは初めてだと言う。それにしては素晴らしい出来である。本書が解説する超ひも理論は高度に複雑な数理物理の理論である。それが提示する宇宙像も、11次元や超対称性など、高度に複雑である。だから、もしかしてエレガントなのは宇宙ではなく、本書自体なのかも知れない。

もちろん本書の主眼である、超ひも理論の解説が素晴らしい。著者自体が超ひも理論の専門家だ。その専門家ならではの観点が嬉しい。超ひも理論が提起されたときの、学界の興奮。また著者自身がある定理を発見するに至る過程もきわめて鮮やか。そして様々あるとされてきた超ひも理論がM理論へと統一されていく過程。摂動論の限界と非摂動論の考え方。数式もほとんど登場しない。また、過度な専門用語や複雑な推論も抑えられている。きわめてエレガントな記述であり、すらすらと読んでいける。そして引き込まれていく。

超ひも理論の解説も鮮やかだが、個人的には相対性理論と量子力学の基本的な解説も気に入った。特殊相対性理論の解説では、物体の運動が空間次元だけでなく時間の次元にも分配されるということを基礎として解説される。そして一般相対性理論への拡張は、加速度運動を取り込んだことだ、と解説する。きれいな叙述だ。また、量子力学の解説もよい。プランクエネルギーの解説もよいし、スリット実験からファインマンの経路積分の話に至る辺りは実に感嘆した。

本書は500ページに強に及ぶ。記述は読みやすいが、扱っている内容の重厚さもあって気軽な読書ではない。エレガントな本書が与える清々しさ、そして提示する宇宙像の目眩がするような複雑さ。それはとても貴重な読書体験だ。
超ひも理論のエレガントな入門書 ★★★★★
本書を読むことで,現代物理学の双璧を成す「相対論」と「量子論」の対立を解消する「超ひも理論」について(なんとなく)理解することができます(本当に理解するためには数式は必須).

最初に,本書の前半で「相対性理論」及び「量子力学」について,発見の過程と理論の概要が説明されています.続いて,この二つの理論がなぜ対立するのかについて,数多くの物理学者の半世紀にわたる挫折をもとに説明されています.最後に,本書のメインテーマである「超ひも理論」について,できるだけ解かり易く説明しようとしているのですが……やはり文章のみで「11次元」という高次の理論を説明するのは無理があります.しかし,著者の熱心な文体から,「超ひも理論」の概念,難しさを窺い知ることができるとともに,「数式による理解をしてみよう!」という気にさせてくれます.本格的に宇宙論を学ぶ前の入門書として最適です.

ちなみに,「多重空間」についてより突っ込んで書かれている同著者による"The Fabric of the Cosmos",及び,リサ・ランドールによる『ワープする宇宙』もオススメです.