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宇宙を織りなすもの――時間と空間の正体 下

価格: ¥2,310
カテゴリ: 単行本
ブランド: 草思社
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21世紀の物理学の果実を食べられる本 ★★★★★
ヒッグス場、インフレーション理論、暗黒エネルギー、ブレーンワールド、どれもシビレる。21世紀の物理学は、アインシュタインの相対性理論からはるかかなたに来てしまったようだ。緻密な論理の積み重ねとは言え、わずか数十年でここまで来るとは。この果実を分かち合えるようにやさしく、数式を使わずに解説してくれたブライアン・グリーンに感謝したい。

ブライアン・グリーンはコロンビア大学で超ひも理論の研究をしている。この分野ではエドワード・ウィッテンの功績が光っているらしいが、ブライアンもカラビ・ヤウ空間の解明に大きな貢献をしているようだ。

超ひも理論の難点は、あまりにミクロな世界を扱っているので、実験による検証ができていないということだ。それは数学であっても物理学ではない、という批判に正面切って反論できないのがつらいところなのだが、それでも11次元の時空にヒモが振動しているという理解には興奮する。量子力学的なミクロの議論と、何百万光年の大宇宙の議論が同じ超ひも理論の中でできるのも感動ものだ。さらにダメ押しで、時間、空間が理論から導き出せると聞いたら失神しそうだ。

この本は下巻なので、上巻を先に読んだほうがよいのはむろんだが、腰を据える気ならさらに前に「エレガントな宇宙」を読んでおいたほうがいいかもしれない。内容的には別の本だが、時系列に沿って読むと、著者の気持ちがなんとなくわかるものだから。

ブライアンの淡い期待によると、CERNの巨大加速器や宇宙のブラックホールの観測などで超ひも理論の検証ができる可能性があるとのことだ。もしそうなったら、きっとツイッターであっという間に世界中に伝わるだろう。
ただの活字文。 ★★☆☆☆
いったい何が言いたいのか、書物としてのポリシーが無い。グダグダと意味のない話が物理用語を使って並べてあるだけ。この上巻は量子論と、アインシュタインの相対性論をごちゃごちゃと。はっきり言って眠くなる。だから、値段単価はお値打ちかも、読み切るのに時間がかかるから。
何度読み返しても飽きない分、長い間、重宝する本です。(笑) ★★★★★
宇宙や物理に関する本は最近たくさん出版されていて、この分野が好きな人には読まなくてはいけないような本がたくさんあり過ぎるように感じるのですが、このブライアン・グリーン氏による「エレガントな宇宙」と本作を読めば十分と思えるぐらいベストではないでしょうか。(因みに、エレガントな宇宙はテレビ放映によるDVD版も存在しますが、これはお勧めできない出来です。)
 
例えば、サイモン・シン氏の「宇宙創成」は読んだけど今一つ…、だけどスティーブン・ホーキングの「ホーキング、未来を語る」は理解が及ばない…、といった方(私なんですけど)には重宝する本だと思います。全てをすぐ理解はできませんが、数回読んでも結構飽きなくて、通勤時間や寝る前のお伴としてかなり重宝しています。人によって様々だと思いますが、部分的にでも「なるほど!」と唸るような箇所が幾つか出てくると思います。 
 
ただ、一度に全ては理解し難いので何度も読み返すことになるのですが、特に最近ではかなりコンセンサスになりつつあるインフレーション論は予め理解しておいた方が、読んでいてスルッと行くかもしれません。現状の宇宙の状態や物質構成をうまく説明するインフレーション論については、出版物「ニュートン」や佐藤勝彦教授の本が良いと思うのですが、私もこの「宇宙が〜」を読みながら予めインフレーション論について「分かったような気」になっておいて良かった!と思ってしまいました。まぁ、どんなことであれ予め理解が多ければ読んでいて楽しいということなんですが…。
 
特に、最近議論されている「ブレーン宇宙論」については、本書でようやくイメージが「湧いたような気」がしました。この辺は、グリーン氏の作家としての才能でしょう。今まで、ブレーン世界による「我々は宇宙にある膜にいるのかも知れない」という理論はさっぱりイメージ出来なかったのですが、グリーン氏の本作によれば、「我々の通常認識の3次元の中で、映画ハイビジョン画像を2次元として見ているように、多次元宇宙の中に3次元と認識する我々の世界が漂っているのかも」といった趣旨のくだり、「なるほどー!」と唸りました。まぁ、全編に渡ってたとえ話が多くて辟易する面もあるのですが、外国作家の作品はそうした面が多いと割り切って、何回かに分けて読み返せば、すごく分かったような気にさせてくれる本と言えますね。