近代的なスラヴ音楽
★★★★★
説明に表記されていた通り、後期ロマン派と現代音楽の中間に位置するような楽派となっています。
和音やメロディーが今までになかったようなもので、とても新鮮な感じがしました。
特にリズムが独特で、マルティヌーの個性が良く現れていると思います。
演奏・録音はいずれも素晴らしく、これ以上はないくらいの名演となっています。
交響曲第1番が個人的には気に入りました。
マルティヌーという作曲家を知るにはベストなCDだと思います。
独特の感覚
★★★★★
マルチヌーという作曲家の持つ、恐らくは当人が好んでいると思われる独特のリズム感を聴く事が出来る。また、楽曲の音色にも個性が聴こえる。この作曲家を初めて聴く方にはおススメです。
民族的情感あふれたモダン交響曲
★★★★★
多作家であるマルティヌーは比較的後半になって、20世紀の中頃になってやつぎばやに交響曲を発表した
(1番はたしかボストンSOかなにかの依頼ではなかったかしら)。時代的には前衛でなければ現代音楽ではない、
という中において、やや無視されてきた感があるが、そういうしこりがとれてみると、近代化したドボルジャークと
いった形で新鮮である。保守的な聞き手の私にとっては後半の作品より、全編スラブ舞曲がラヴェルのオーケストレーションで
近代化したような1から3番が個人的には好みである。ノイマン、チェコフィルの演奏、録音とも全く問題ない、
というより要するに優秀ということ。よけいな表情付けすることなく、音楽が豊かに流れる。