著者は、トヨタの強さの秘訣をその形式ではなく、「問題発見中毒」であったり「まじめな雑談を好んで行う」ことであったり、「まずやってみる」ことであったり、「言い出しっぺが損をしない」という社風にあると説く。
本書は、著者のひとりである柴田氏の『なぜ会社は変われないのか』のケーススタディとも言える内容ですので、先にこちらを読んでから、本書を読まれることをおすすめします。
変化が激しいこの時代だからこそ、欧米の戦略論的なトップダウン方式とは異なる、現場が問題意識を常に持ち、常に変わり続けることで会社全体の変化を誘発していくような、トヨタのボトムアップ方式の漸進的な改革は生かされているのではないでしょうか。製造業に従事される方はもちろん、その他の業種でも役立つ本。全てのビジネスマンにおすすめです。
強い組織をつくることのひとつとして、考え方の共有化をトヨタという企業のケーススタディとして紹介されており非常に具体的でわかりやすかったです。
日本発の組織開発論のテキストとしても最適です。