何が良いって、とても読みやすい。専門書は、概して読みやすさに気を配らないものであるが、これ以上は結構ですというくらい読者に気を使っていると思う。メインの議論と補足的な議論を、フォントの大きさを変えて示しているところなど、痒いところに手が届くという感じです。
巻末に付いている参考文献リストも著者のわかりやすいコメントつきで、まるでネットのリンクを辿っていくように知識を補填できます。
ただし、お手軽なハウツー本と思って買うと痛い目を見るので気をつけてください。何年という長いスパンで腰をすえて映画を勉強していきたい人におすすめの本です。