今回は人の内面をえぐるような怖さはありませんでしたね。と、なると1巻は侑子さまと縁ができたことにより、広がった世界観紹介、みたいな感じだったんでしょうか。
それでも、なんか謎めいた問答みたなのはあります。
・小狼くん達の本当の対価
・本物の占い師とは
・深い縁
といったところだと思います。
えぐるような怖さはなかったのですが、今度は怪談。いきなり寺で百物語!
対価の話ではびっくりしたり、四月一日の占い結果にジーンときたり、やっぱりすごく面白いです。
百目鬼という四月一日がケンカばっかりしてる人も登場しますが、この人もすごい。百目鬼の弓を引く姿はかっこよかった。
ひまわりちゃんが気になりますね。彼女ともなにかしらの縁があるみたいです。
怖いもの見たさ+普通に続きが気になります。
しかしこの二巻は、そのまがまがしい雰囲気がかなり
緩和されている気がします。一巻では、言い知れぬオーラ&チカラ
を持つ侑子に圧倒されている感じだった四月一日君が
その侑子に負けず劣らず、やっとこの巻で本格的に動き出した
ような印象を受けました。彼だけでなく、その周囲にいるひまわり
ちゃんや新キャラで四月一日の天敵な百目鬼君が活躍したことで、
日常的な人間くさい要素と彼らの魅力がさらに加わり、
一巻よりもメリハリの効いた楽しい巻になったと思います。
一巻はほんのプロローグ。二巻は侑子の言葉を借りるならば
今回で「役者が揃ってる」、ここからが本章と言える巻かも
しれません。仕掛けられた謎はまだ少しも解かれてないですしね。
私としては、キャラの魅力・話の内容・雰囲気、どれを取っても
一巻より二巻の方が好みですね。三巻に期待して★は四つ。