パレストリーナのマルチェスのミサ曲と出合ってから３０年を越えるが、
それでも折に触れて聴き入ってしまう。
数あるミサ曲の中でも、これは群を抜いている。
どのパートをとってもそれが一瞬でマルチェスのミサ曲だとわかるハーモニー。
耳に残る印象的で綺麗な旋律。
調和の象徴のような音楽。

誰かにつねにやさしくありたい。
自然とそういう心もちにさせてくれる。
そしてパレストリーナが描いたであろう天上の聖なる世界観。
圧倒的な人知を超越した崇高さ。
それを音楽で体現させたのだからすごい。
歌い手も人間としての限界を越えているところでうたいあげている。

アレグリのミゼレーレは不思議な曲です。

少年モーツァルトはこれを聴いたとき感動してしまい
その全てを聴きとって記録してしまい楽譜に写したという

ヴァチカン極秘だったのにー（笑）

それにしても　ひたすら同じ旋律の繰り返しなのに
このミゼレーレ　聴いたものの心を捉えて離さない

温かみがあるとか透明な美しさかそういった表現の外にこの曲は存在する。
天から降ってくるような美しい重ねられた奏で。

ミゼレーレは数枚持っていますが　タリス・スコラーズのこの盤がベスト
ミゼレーレで一番のおすすめであります

疲れたときはミゼレーレを聴きながらいると　不思議と安らげます
キリスト教徒じゃないんですが。