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慈雨 (幻冬舎ルチル文庫)

価格: ¥580
カテゴリ: 文庫
ブランド: 幻冬舎コミックス
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いろんな問題が少しずつ出てきて、現実感のある内容。大人の素直さ?を表現しているような。 ★★★★☆
「白雨」の続編。
前編では加賀と水沢が再会してまた想いを確かめ合うところで終わってましたが、この「慈雨」はその後。住居は別なれど生活の一部と化したお互いがいる生活に満足しているところに災い?が降りかかってくるところから話は始まります。

多分焦点はお母さんが現れて、水沢は最後には冷静になりきれず本当の自分をさらけ出してしまうということ。
本当は強くない、本当はさびしかったと今まで言えなかったことをぶちまえる水沢。そんな水沢の姿に店のスタッフも加賀も改めて守ってやろう、一緒にいてやろうと決意を固める。
…ってのがメイン。

で、その前に店が雑誌に紹介されて、羽村というカメラマンが出てきて、加賀が嫉妬してって場面があるのですが、読んでいるとこっちももう少し派手に扱ってくれたらなあ・・・と。
やっぱり波乱があるのが読んでいて楽しいですから。

この話の萌え!はなんと全くBLとは関係がない加賀の息子、隆生。
可愛い!可愛い!可愛い!
もう単純に小さい男の子のしゃべりっぷりや仕草が可愛い!!
ああ、癒される・・・。しかもちょっとぶっきらぼうな言い草をするときがある加賀との組み合わせがまた絶妙。

エロは加賀のちょっと言葉攻めちっくなのに対し、どこまでもストレートな水沢の態度のギャップがよし。
すっごい変なプレイはないけれど、そこに青年大人の色気満載。

甘いお菓子と甘ったるい二人 ★★★★☆
「淡雪」、「白雨」シリーズの雨カップルの続編です。
淡々とした雰囲気が続いています。
前作「白雨」では8年前の回想シーンがほとんどでしたが、
今回は水沢の洋菓子店を舞台に現在時間で話が流れていきます。
雪カップルの2人も出てきます。

まとまってしまった2人の話なので、
あまり大きな事件は起きません。
豪快な横恋慕男と困った母親と頑固な父親が
二人の間を軽く引っかき回した、という感じです。
この3人との決着は一応ついた形になっていますが、
続きの話があれば再度登場することもありえそうです。
また、雪カップルのその後も気になります。
卒業後の二人はどうするのでしょう?

さて、読んでいて一番甘ったるかったのは
二組の純愛カップル以上に、お店で出てくる
ケーキやパイやタルトやクッキー、それにココアでした。