初のフォニックス・ベスト!
★★★★★
キャリア10年で5作の全英No1アルバムを生んだステレオフォニックス初のベスト盤です。
最大のヒット曲「ダコタ」を冒頭に過去6作からバランスよく選曲された、これぞベストといえる王道の内容になっています。
2つある新曲ですが、パンキッシュな#9は「マイ・フレンズ」、渋カッコいいミドルバラードな#11は「イット・ミーン・ナッシング」に似た感じで、前作「プル・ザ・ピン」の延長線上にあるような作風という印象です。
実際、前作からのランクインは1曲のみですのでその辺りも考慮にあるかのもしれません。
その#11から#12名曲「ミスターライター」への繋がりは素晴らしく、曲順もよく考えられたものとなっています。
従来のファンにとってはサプライズ要素は少なく、そんなに魅力的ではないかもしれませんが、何より入門編としての機能は十二分に満たしています。
なおスペシャルエディションの方は割高過ぎるわりに特典が弱いので、買うならこっちをオススメします。