すばらしいソングライターだと思います。

このアルバム、
今までのアルバムに比べれば
評価は高くないかもしれませんが
いい曲、多いです。

すばらしいシンガーだと思います。

声がいい。

どの作品も新しさが見えて大好きなバンドです。
ですが今回は、内容を詰め込みすぎて芯が見えにくかったです。

特に懸念したのはアダムのこれからの存在意義。
アダムの「個」としてのアイデンティティが見えませんでした。
実際、彼がどのように今作で曲を彩ってくれるのか楽しみにしていました。
なのにケリーは、逆に贅肉をそいでいく方向に舵を切った。
インタビュー読んでてもケリー主導で作品ができていく様子が伺えるし。。。
次作はもっとアダムが前に出て、コーラスの掛け合い、アダムの骨太なギタートーンでもっと作品に深みを与えてほしい。

今作の曲は派手さはないけれどもも一曲一曲成熟された曲ばかりで相変わらず金太郎飴状態で
ダークな曲はほぼ無くジャケットの様な非常にクリーンなアルバムです。
ケリーのヴォーカルは相変わらず渋く安心して聴く事が出来ます。

ただ個人的には今回のアルバムは勿論素晴らしいのですが音が全体的に磨かれすぎている印象を感じました。
次作では若かりし頃のケリーがこだわった「ライヴで再現出来ないアルバムは作らない」
そんな荒削りでエネルギッシュな作品が聴きたいです。

4th以来のファンですがおそらくキャリアで一番のポップさじゃないでしょうか。
もはやケリーのソングライティングには一寸の疑いもない全幅の信頼を寄せるばかりです。
冒頭から最後まですんなり耳馴染みの良いグッドメロディが並んでいて、確かに「ダコタ」並の、コレは! という頭抜けた一曲はないかもですが全体のクオリティは高いので、どの曲が今後シングルカットされてもさほど驚きはないかと思います。

ただ、
旧来のファンからするとちょっと爽やかすぎるというか、音のアレンジが軽すぎる気がするかもしれません。
これはプロデュース方針なのかエンジニアの裁量なのか…聴きやすさの反面で3rd以来6thまでのヘヴィさや「渋さ」みたいな要素は影を潜め南部っぽさも随分と薄れています。
個人的には新加入アダムの存在意義も少し希薄に感じました。

しかしそれはあくまで気になった程度なのでアルバムの出来に不満は全くないですし、同期デビュー組が次々とキャリアを落ち着けていく中で、ここまでみずみずしく安定し且つ高水準なリリースペースを維持してくれることに脱帽の思いです。

M1,4のリフ主体の楽曲、M2のポップに満ち溢れた楽曲、安心して聴けるアルバムである。

M9はどことなくフィーダーを彷彿させるが、別にたいした問題ではない。今回も日本では売れない事実がはっきりしている事は哀しい。しかし何故かに思いを巡らす事がいかに無駄かは良識有るステフォファンならばわかるだろう。

某洋楽誌のReviewの取り扱いがこまいのも、もう気にしない……

チャートが奮わないのも気にしない気にしない。

彼等のアルバムが存在し、我々がその楽曲に身を委ねられればそれで十分なのだから

M12みたいなGuitar無しの楽曲もそれはそれでありと思うよ。