ブルースの「悪魔」に魂を売り、妻子を失った黒人ＲＪが、「悪魔」と旅に出る。平本アキラ先生の「アゴなしゲンとオレ物語」とは一線を隔すギャグ色なしのシリアスな物語。第２巻では、白人クラウドとの係わりにより、ＲＪは白人社会の渦に巻き込まれていく。　　自分の理解を超える能力を持ってしまった人の「驚き」「恐怖」「焦り」「喜び」といった心理状態が、臨場感溢れる作画によって表現されており、芸術作品を鑑賞しているような感覚になります。赤色で描かれた絵画を基にした美しい丁装や、時折見せる点描を使った作画も、本作の芸術性を助長しています。また、２０世紀前半のアメリカの黒人社会と白人社会の関係性がリアルに伝わってくるという所も、本作の魅力の一つでしょう。

ブルースの「悪魔」に魂を売り、妻子を失った黒人ＲＪが、「悪魔」と旅に出る。平本アキラ先生の「アゴなしゲンとオレ物語」とは一線を隔すギャグ色なしのシリアスな物語。第２巻では、白人クラウドとの係わりにより、ＲＪは白人社会の渦に巻き込まれていく。　　自分の理解を超える能力を持ってしまった人の「驚き」「恐怖」「焦り」「喜び」といった心理状態が、臨場感溢れる作画によって表現されており、芸術作品を鑑賞しているような感覚になります。赤色で描かれた絵画を基にした美しい丁装や、時折見せる点描を使った作画も、本作の芸術性を助長しています。また、２０世紀前半のアメリカの黒人社会と白人社会の関係性がリアルに伝わってくるという所も、本作の魅力の一つでしょう。