使い方を間違えなければ.
★★★★★
一言で言うと,工学の一分野である『信号処理』の優れた入門書です.
つまり,工学部の方にとっては,フーリエ変換の計算にある程度なれた段階で,信号処理の教科書を読む前に一読する価値のある本,
また,数学科の方にとっては,数学としてのフーリエ変換を学んだ後に,フーリエ変換の実社会での工学的応用法が学べる本ということになります.
したがって,数学としてのフーリエ変換の入門書としては使えないと考えます.
類まれな名著であることは事実なので,然るべきタイミングで読んでいただきたいと考えます.