新人社会人に!
★★★★☆
新聞を読んでも知らない言葉ばかりで内容がよくわからない、と言う人は
お勉強のために良いと思います。
経済学なんて言われると何とも理解しがたい化け物のように思えてしまいます
(日経のやさしい経済学も全然やさしくないし。。。)
けれど本書の内容であれば、誰にでもとっかかりはつかめると思います。
最初のステップを固めてくれた、という点に評価できると思います。
経済学について知りたいと思った時にまず取るべき
★★★☆☆
経済学について知りたいと思った時にまず取るべき一冊として適切。
その後徐々に専門性の高いものにチャレンジされたし。
・経済活動≒各経済主体がする行動
・経済=経世済民の略
・マクロ経済の分析対象→GDP,失業率、消費者物価、外国為替相場、金利
・経済学は効率性と公平性を両立することが目標
・GDP=財、サービスの付加価値額
・実質GDP成長率→物価の影響を除いたもの
・持ち家は自分に賃料を払っているとみなし、GDP統計に加える=帰属計算
・家事、ボランティア、公害はGDPではとらえられない
・景気判断には
内閣府の景気動向指数DI
日銀短観の業績判断DI
機械受注統計、鉱工業統計
・景気循環の波は
キチンの波→在庫量と連動、40か月
ジュグラーの波→設備投資と連動10年
クズネッツの波→見物、住み替えの連動、20年
コンドラチェフの波→イノベーション、50年
・M2+CD=通貨供給量
普通+当座預金=預金通貨
定期預金=準通貨
譲渡性預金(CD)
現金通貨
・電子マネーについては議論が分かれている
・通貨には価値交換機能、尺度機能、保蔵機能がある
・消費は収入(完全失業率と賃金)や資産効果に影響される
・失業率が下がっても賃金が上がらないので景気回復の実感がない
・企業の生産要素は労働、土地、資本である
・市場経済は常に経済を発展させる力を持っている
・計画経済は政府の失敗が起こりやすい
・政府の役割は公共財の供給、社会保障、調整←これらをミクロ経済政策というex.有効需要の創出
マクロ経済・ミクロ経済を俯瞰
★★★☆☆
タイトル通り、初心者向けの本です。
マクロ経済・ミクロ経済を俯瞰できます。
図が分かりにくく、各ページを行き来する必要があるものの
各ページで紹介されている内容はデータも十分で分かりやすい。
また、正の外部性がある「ネジ」の紹介が秀逸だった。
わかりやすさ+歯ごたえ のある本
★★★★☆
経済や金融の入門書は、ヤマほどある。
最近はどの本も、「パッと見わかりやすいのだが、いまひとつ食い足りない」ものが多い。
もちろん、ざっくりと経済や金融のしくみを知ることは大事で、
データや歴史などを詳しく説明されるより、「要するにこういうことです」と言われたほうがいい。
ただ、あまりにも「基本だけでも知っておこう」とするあまり
説明が中途半端になったり、大ざっぱすぎて逆にわかりづらい本も少なくない。
この本は「基本と常識」のシリーズに入っているようだ。
経済の基本は大まかにきちんとつかめる構成になっている。
文章もなかなかわかりやすいし、図やイラストも見やすくできている。
経済の基本を知るには格好の本だと思った。
もうひとつ、この本は、けっこう詳しいデータなどもさりげなく盛り込まれている。
私もこれまで何冊か入門本を読んできて、
経済の入門書には、つい手が出てしまうのだが、
(経済は動いているので、毎年一冊ほど読んでおかないと最新情報が得られない)
この本は基本だけでなく新しいデータなども盛り込まれていて、
「歯ごたえ」のある一冊だと感じた。
この種の入門書を読んでいまひとつ消化不良になるのは、
「もう少し詳しい資料などが欲しい」「詳しい資料が入っているのだが、わかりづらい」
という点だ。その意味では、なかなか行き届いた本である。
欲を言えば、ここまでしっかりした内容なら巻末に用語解説などがあると☆5つ。
だがそれがなくても、基本がわかる上で詳しいデータども盛り込まれており十分に手応えのある本である。
☆4つ半、というところだろうか。