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ぐるぐる猿と歌う鳥 (講談社ノベルス)

価格: ¥840
カテゴリ: 新書
ブランド: 講談社
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愛しさ。切なさ。懐かしさ。……これぞ!!! ★★★★★
本当に、すばらしい作品でした。
本当に「すべてが詰まって」います。

これが子供向け????
そんな訳無いです!!!
むしろ、大人に向かって書かれた作品でしょう?

内容は、父親の転勤で北九州に引っ越してきた小学五年生の高見森が、転校先でであった子供達と交流を深めてゆくというもの。子供達の日常の様子は確かに「子供向け」らしく、明るく楽しいものでした。もちろんその中には小さな謎がちりばめられており、ミステリーとしても十分楽しめます。
ですが、深く考えさせられる内容でした。

大人には出来ること。
子供にはできないこと。
子供は我慢するしかないのか?

というところで出てくるのが「パック」の存在。

正直、私は最初、パックというのは幻か何かだと思っていました。
ですが、話が進むにつれ、パックの存在は段々と強く、重くなってくる。

そこでふと、パック自体がテーマなのではないかと思いました。

「大人」のようであもあるが、実際の立場は「子供」。
「自由」でもあり「弱く」もある。
仲間達を「守っている」し、「守られている」。
「嘘」のような「本当」の存在。

最後。ぎゅうぅぅぅぅっという胸を締め付ける切なさとともに、涙があふれてきました。
望む!!映画化!! ★★★★★
名手・加納朋子らしい作品だ。
痛みを内包しつつ、読後感は爽やかと言う点でも、実に加納朋子らしい。
その点では光原百合の作品とも同じ匂いがする。

いわゆるファンタジーミステリー作品だが、それ以上に少年少女の(冒険)物語としてよく出来ている。謎解きをする場面を文章でやるより、映像で見せる事が出来れば、もっとスッキリとした見せかたができて作品の魅力がより高まるだろうと思う。

社宅の屋根に書かれた、「サル」はぜひ映像で見てみたいと思う。
これが映画化されたら、おそらく最高にワクワクする少年少女冒険物語になると思う。スケール感もありつつ、懐かしさや胸躍る感じがつまった素晴しい映画になるだろうから、誰かやってくれないかなあ。

北九州在住のものとしては、舞台が北九州というだけでも貴重?な作品。北九州は作者の出身地だけあって、実在する(もしくはモデルになったであろう)場所が出てくるのも興味深い。(ただし作者が住んでいた頃とはずいぶん町並みも変わったはずだが)
実際、北九州には映画のロケ地誘致会があり、じつに多くの映画のロケ地として使用されている土地であるから、この作品が映画化になったら、まさに北九州をロケ地として撮影するにもうってつけなのだが。

この作品は実に映像的な作品であるし、ドラマとしても奥が深いし、ミステリーとしてのフックも効いていつつ、読後感はとても爽快だ。

やはりこれは映像作品として是非見てみたい作品である。


少年(探偵?)団 ★★★★★
ミステリーランドを続けて読んでいるのですが、
おもしろかった!やっぱり上手いなあ。

今までの主人公にない活動的タイプの男の子が主人公なのもよいですね。
ちょっと頭が良すぎる気もしないでもないですが。

パックという存在も素敵。
そもそも死体の出てこないタイプのミステリーを書く作者
だからこその作品かしら。

タイトルだけがすごく奇抜な気がしてしまうのが気になりますが・・・
リーダータイプの少年 ★★★★★
悪がきともガキ大将ともいうような。正義感もあるけど、いたずらもたくさん。結構慕われていて、頭もいいし、度胸もある。なんかやってくれそうなんてキャラはやっぱいいんですね!
ミステリーランドだけあって、最初のエピソードはハードボイルドでドキドキしました。
初恋ネタと思いきや、最後のおち?な展開も結構好きです。
団地に住んでいた身としては、よくできているなあと思います。
私としては続きもみたい気がします。

小学生に判るのかなあ・・・ ★★★★☆
小学生高学年くらい?を念頭に置いているのか
字も大きいし、ルビもふってあるミステリー。
また平易な文章ながら、中身はどうして
なかなか凝った造りである。
(小学生に判るのかなあ・・・)

ただ全編を流れる、ちょっと怪しげな九州弁は
それだけで微笑ましく、キュートである。