勝つこととは。
★★★★☆
準決勝に進出し第2シードの荒谷とあたることに。
プロを目指しながらも長年タクマのナンバー2に甘んじていた荒谷が今回の大会にかける意気込みはすさまじく、実力で劣るエーちゃんは荒谷の弱点をつく作戦に出ます。
スポーツ漫画では相手を分析し弱点を攻めることはよくあることですが、今回の話では相手の弱点をつくことが相手のためにも自分のためにもなると教えてくれます。
勝つために弱点をつく。
そもそも勝つこととはどういうことなのか。
“勝ち方”ではなく“勝つこと”の大切さが描かれていると感じました。
地味だけどかなりの良作
★★★★★
現在マガジンで連載している漫画の中では、個人的にピカイチな作品です。
よくあるスポ魂ものとはちょっと違うけど、基本となるポイントはきちっと抑えてる。良作です。
この漫画の面白さは、何といってもマガジン的スポ魂ものと一線を画した主人公、エーちゃんのスタイルでしょう。
彼の武器は「眼のよさ」をフルに生かした観察力と、その情報を生かした分析力。そして、地味に、しかし着実に汗を流し続ける努力。
「眼がいい」という事以外は、目立った身体的特徴もない彼が、努力を重ね、着実に階段を上っていく様子は、学生時代部活に明け暮れた方には、何かしら感じるところがあるのではないでしょうか。
試合では、フィジカル面での不利を、得意とする緻密な観察・分析と、そこから練りだす戦略、そしてこれまで徹底して身につけたボールコントロールで補うという展開。この辺り、優等生という設定もちゃんと生かしていて、いい感じです。
徹底したエーちゃんの粘り強さは、なんとも不思議な爽快感があります。
この五巻では、第二シードの荒谷との試合がメインとなっていますが、基本的なスタイルは変わらず、エーちゃんはとにかく粘ります。最後は自身の「眼のよさ」を頼りに、勝負をかけますが、ここで終了。うまい引き方ですw
もうすぐ発売の六巻も期待です。
目で制する
★★★★☆
真面目で優等生で、勉強だけではなくテニスまでそんなスタイルなのに、何故か読むと熱くなる様な…。少年漫画の主人公っぽくないのに、とっても少年漫画なのです。
この巻は神奈川No.2の荒谷との対決。序盤はペースをつかみながらも、経験の差か、エーちゃんは圧倒されてしまいます。そんな中、じっと我慢で徐々にペースを取り戻し始め…という感じで次巻へ。
何かこれを読むと、自分でもニスができる気がしてきちゃうんだけど、きっと錯覚なんだろうな。