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PLENTY,PLENTY SOUL

価格: ¥1,159
カテゴリ: CD
ブランド: ESSENTIAL JAZZ CLASSICS
Amazon.co.jpで確認
   MJQで演奏する時のミルト・ジャクソンはジョン・ルイスとの協調関係を重視した、というかMJQ の音楽性に合わせた行儀のいいプレイを聴かせる。いわゆるタキシード姿の演奏。一方、自身のソロ・アルバムになると生来のソウル~ブルース色を全面的にフィーチャーするケースが多い。
   本作もまたしかりだ。ここには1957年の2種類のセッションが収録されているが、ミルトのソロはMJQで演奏するとき以上にグルーヴィかつソウルフルだ。タイトル曲、そして珠玉のバラード演奏<3>など3曲は3サックスにトランペット、トロンボーンという5管入りのナイン・ピースによる演奏で、クインシー・ジョーンズがアレンジを担当している。その中にロニー・ピータースという聞き慣れないアルト奏者がまじっているが、実はこれキャノンボール・アダレイの変名だ。そのほかの4曲はジョー・ニューマンやラッキー・トンプソンを含むセクステットによる演奏で、ピアノは全曲ともホレス・シルヴァー。このホレスのプレイがまたいい。(市川正二)
凄い ★★★★★
これはまぎれもなくミルトジャクソンの最高傑作です。MJQもほとんどすべて持っていますが、これをしのぐ演奏はないと思います。Qジョーンズ、Jルイスのいずれのアレンジが好きかは個人の好みの問題ですが、いずれも素晴らしい。特に普段着のリラックスしているミルトジャクソンは本当にsoulfulです。凄い演奏だと思います。何回聞いても飽きません。
タイトルが示す通り ★★★★★
私はミルト・ジャクソンの演奏が好きで、MJQはじめソロのアルバムも折に触れて購入し聴いています。他のヴァイブ・プレイヤーにはない、(ある意味もっさりとした)ぬくもりのようなフィーリングを感じるからです。とりわけこのアルバムは、MJQにいる時のような折り目正しいプレイではなく、アルバムジャケットの姿(インポートCD盤)のようなリラックスした演奏が好ましく思います。ゆったりと、適度に熱く、芯の太い音楽を奏でるという、ミルト・ジャクソンの良い部分が存分に発揮されています。
また、アート・ブレイキー、ホレス・シルヴァー、キャノンボール・アダレイなどファンキー・ジャズの名手たちも充分に若く、ミルトのプレイにバランスよく絡み、イキの良い演奏で楽しませてくれます。タイトルが示すように、とても豊かでブルースなソウルジャズアルバム。録音もすごく良い。
ちなみにこの盤の場合、8曲目以降はボーナス・トラックとして違うアルバムからのカップリングとなっており、これもまた良しで、結果的に収録時間70分を超す贅沢な(それこそplentyな)アルバムになっています。私の知る限り、ミルトの最高の一枚です。ソファに深く体を沈めて、お酒を飲みながら聴けば、わずか1,500円程度の投資で至福の時間が過ごせます。
個人的には前半が山場かと、、 ★★★★☆
MJQを含め、未だその作品の多くは未聴ではありますが、何かM.ジャクソン(vib)作品を聴いてみたいと思い立ち入手したのが本作('57年作)。
G.バートンやM.マイニエリといったvib奏者を聴いた耳で本作と対峙すると、M.ジャクソンそのもののプレーと言う局所的な部分については、なんとブルージー、且つ、ソウルフルという言葉が似合うのだろう、言うのが第一印象でした。
特にM.ジャクソン自身の手による[1]に強くそれを感じる訳です(加えて[3]のスローバラードもなんともいい感じなのです)。
また、同じ[1]でのA.ブレイキーのdsがこれまたM.ジャクソンを煽るような素晴らしいプレーを見せています(音もデカいんです(^^;)。
更にはQ.ジョーンズがアレンジャーとして全曲を担当。この時、Q.ジョーンズは20代前半の筈ですから恐れ入ります。そのQ.ジョーンズの手による[2]の軽快さも印象に残ります。
[1]−[3]と[4]−[7]で録音メンバーが異なりますが、どの曲も基本的には見事にM.ジャクソンの熱さを提示するに余りある楽曲が並び、あまりハードバップものといって畏まった聴き方をせずとも楽しめる一作ではないかと思います。
#R.ピーターズの変名でC.アダレイ(as)が参加しているのは
#有名な話とか。
名曲の陰に佳曲あり ★★★★★
MJQのミルト・ジャクソンの超名盤。表題曲「プレンティー・プレンティー・ソウル」が名曲ということになっているが、今聴くと、大げさな表現に古くさい、もったりしたリズム、どうも好きになれない。多くの人が名曲という表題曲よりも2曲目の「ハートストリングス」がいい。表題曲必ずしも名曲ならず。名曲の陰に佳曲あり。ですね。ミルト・ジャクソンものびのびプレーしているし、ナット・アダレイ、ホレス・シルヴァーも生き生き演奏している。(松本敏之)
ソウルフルな傑作 ★★★★★
 ジャズ史上最高のヴァイブ奏者はミルト・ジャクソンだろう。残された録音は数多いが、本作は彼の最高傑作といってよい。
 「MJQを離れた途端、ミルト・ジャクソンはファンキーになる」の世評を証明したような演奏の連続で、メンバーも豪華だ。とりわけソロイストの自由に任せながらも押さえるべき所は押さえたクインシー・ジョーンズの編曲には、いつもながら感心させられる。
 彼の代表作としてはMJQの諸作の他、ブルーノートの「ミルト・ジャクソン」、サヴォイの「オパス・デ・ジャズ」、プレステッジのマイルスとの共演盤が定評があり併せてお薦め。
 とにかく、小生30年以上に渡って本作を折に触れ棚から取り出すのだが、まったく聞き飽きの来ない稀有な1枚。