ありがたいことに、続くトラックでは変化を見せている。「Days Turn Blue to Gray」は、破壊的なリフを繰り出すべきところを逆に静まり返らせ、バックに牧歌的なサウンドをはさんでいる。「All Falls Down」では、ごりごりのメタルサウンドからメランコリーなフォークへと趣きを変え、シンガーのロブ・フリンは奇妙にもINXSの「Need You Tonight」のようなソフトな魅力を見せながらも、不気味な息苦しさで迫ってくる。
そして、力強く語る「Wipe the Tears」とクラシック的なギターを多用した「Descend the Shades of Night」は、アルバムを見事に締めくくっている。マシーン・ヘッドは今もなお輝いていて、フリンは自分を捨てた生みの親について語りながら、その怒りを新たなレベルへと昇華している。フリンはもう終わったと思っていたリスナーは喜んでほしい。彼はまだ過去の人ではないのだ。(Dominic Wills, Amazon.co.uk)