この本は、明確な意図のもとに線形代数を理工学に応用するための本質をズバリと解説しています。しかしながら、ある程度線形代数が実際にどのようなことに役立つかということが理解できていないと、なぜこのような書き方をしているのかなどといったことが理解できないかもしれません。エンジニアが必要にせまられて線形代数をまったくの初歩から勉強する場合は、この本は適当でないと思われます。題名からするとこの本は、学生が単位を取るために書かれたとのことですが、学生ではこの本が解説していることの本質をなかなか理解できないのではないかなと懸念されます。学生だけでなく、エンジニアにもお勧めできる一冊です。

授業の教科書が意味不明だったのでこの本を購入しました。
一見講義調でとっつきやすく思えますが、説明が順序だっていなくてわかりにくい。
特に最重要事項である「掃き出し法」の説明が適当すぎて理解が困難。
単元も細かく分かれているが、本来あるべき順序がごちゃ混ぜにされているので混乱する。
また、教養レベルでは明らかに不必要な高度な内容も載っていて、数学が必修の文系学生などには明らかにオーバーワーク。
例題の解答の途中が自分で記入するために空白になっているが、手解きが少ないのでかえって混乱する。

私はこの本で線形代数を何とかしようという思いでしたが、とても付いて行けずに挫折しました。
その後、「やさしく学べる線形代数」に乗り換えたのですが、非常にわかりやすくて、この本とはまさに雲泥の差でした。
この本を買おうとしている人は是非「やさしく学べる線形代数」の方を選んでください。

内容自体は非常に分かりやすい。「浅く広く学びたい」or「中間テスト対策（？）」ぐらい
ならコレで十分です。ただ線形代数の深いとこまでは、そこまで追求されてないので注意。
まあ・・・入門書の入門書的な感じでオススメかな

この本は全然ダメだと、思います。
「書きなぐりの本」です。

著者も書いているように、「自分の学習ノートのようになってしまった」という
感じがします。確かに、著者は久しぶりに線形代数を復習するということで、
色々と他の人の本を買い込んで、勉強して、楽しかったのかもしれませんが、
そういう人がいきなり本を書くべきではないと思います。
良い本になるようにもっと時間をかけて構想を練ってから、
執筆にとりかかるべきだと思いました。

著者は予備校の講師だそうですが、このような本を出版したせいで
「金目的の教育者」という印象を持ちました。
「収入が入るのなら、適当な教育でもしますよ」といった感じです。


線形代数の入門書を探している方へ。
私はこの本よりも、「やさしく学べる線形代数」をおすすめします。

高専からの編入学時の勉強に最適な一冊かと思います。
ほかの教科書、授業でわからなかった、理解できない。一度勉強したけど、使いこなせない、問題が解けない。

といった、問題を一度経験してから読むのに最適な一冊です。
この本自体は初めての人にも薦められる本ですが、いかんせん線形代数は、線形代数の何がわからないのか、わかってるのかわかってないのかがはっきりわかっていない状態では、どんなにやさしい本を読んでも、身に付かないんジャ内科と思います。（僕もそうでした。）

そんなわけで、一度勉強したけど駄目だった人に最適ということで星4つ

購入対象者は授業で線形代数をやったけどわからなかった人で、編入学、院試、その他線形代数を再度学びなおす必要に迫られた人かと思います。