80年代初頭の作品。自分はタワーレコードでボーナスディスク付きのCDを買いました。で、曲はキュアーらしくおごそかで静かです。また力強くもあり、ポップです。自分が買ったバージョンにはライブ音源もありました。かっこよくはないかもしれませんがとても曲単位でよくできていて美しいのです。ボーナスディスク付きのをみつけたらお勧めです。

アフターパンクの静寂さや危うさ
メランコリックで懐古主義的な囁くドラム、センチメンタルなギターの語り
靄の掛かった無風の森の中へ迷い込んでしまったような幻想に浸ってしまう

モノクロームに霞んだニューウェーブという形骸の究極の姿をみた

The Cureの３作目のアルバムがこの『Faith』です。
Cureのことはあまり詳しくは知りませんが、Cure初期の傑作と呼ばれる２nd『Seventeen Seconds』、４th『Pornography』を聴いたことがあるのですが、今作『Faith』が一番良かったように私は感じました。
ベースのゴリゴリ感に、最小限に抑えられたギター、時には荒々しく時には美しいヴァリエーション豊かな楽曲、生き生きとしたロバート・スミスのヴォーカル、
演奏のどれ一つ取っても、もの凄い完成度だと思います。
これほどの、傑作にもかかわらずThe Cureの作品の中ではそれほど目立っていないのはどうしてでしょうか？
是非この３rd『Faith』も色んな方に聴いてもらいたいです。