松島のSさんの話の真相が気になった
★★★★★
私が注目したのは、著者の知り合いという松島の一級組子技能士(組子や家具を製造)かつ自身で石巻の山中に神社を創設して神主となっているSさんである。
地元では超能力者として知られているそうだが、著者の息子さんを通して2機の自衛隊機の墜落を3日前に予知し、さらに4カ月後にも別の練習機が山岳に墜落炎上して操縦士が死亡することを夢などで予知し、いずれも著者に何とかして飛行を止めさせるように強く言ってくるものの、OBとしての立場しかない著者はどうすることもできずに予知通りに悲劇が起きてしまったという。
単なる未来予知ではないようで、原因は戦死者たちの供養を怠ったために加護が弱まり、霊的な乱れや邪気で事故が起こるそうである。そのような能力は、5歳のころに夜間に屋外で強烈な光に照らされた体験とも関係あるようだが、UFOと霊的なものが合体した奇妙な話だと思った。
また地下鉄サリン事件も13日前に予知し、インドネシアの大津波は半年前に予知して著者に伝えていたそうである。
ネットでひろったUFOネタやマジック超能力喫茶店のことをあれこれ書くよりも、このS氏のことをもっと詳しく書いたほうがオリジナリティが出て良かったと思った。
残念な感じ
★☆☆☆☆
タイトルに惹かれ、購入しましたが期待はずれでした。
あまり具体的なものはなく、エピソード的な簡単な話です。
(詳細は退官したとはいえ現実的に無理なのかもしれませんが)
その他の情報もいささか古い。この様なジャンルに興味のある方にはほとんど常識といえるような情報です。
あとはオカルト的な話やら、昔の作家の話やらでタイトルとは少し違う感じがしました。
自著の宣伝とかもあるし、もう少しタイトルに近い話を掘り下げて欲しかったです。
良くぞ、書いてくださった!
★★★★★
この本は、UFOを題材にしながら、人類が直面している問題のいくつかを考える、というスタンスでUFO問題の核心をついている。すばらしい作品だと思います。 なぜ、アンデスの人々の前にUFOは姿を出すのか。それはアンデスの人々が異質なものを排除しようとしないからだ、そして、それに通じる精神を持つのが我ら日本人。 この「アンデスのインディオと日本人の共通項」という章は圧巻です。
ところで、この本を機内で読んでいたのですが、ちょうど上映されていた映画が「曲がれ!スプーン」で、最後にはUFOが登場。 あまりの時間的整合性にドキッとしました。
ただ、UFOそれ自体に関する知識を得ようとする方には、不向きな本です。
期待はずれの駄作
★☆☆☆☆
自衛隊員がUFO、それも宇宙人が乗っていそうな。少なくとも地球人でもいいから
生命体が乗った人工的な乗り物を見たと言う証言があることを期待しましたが、
そのような証言は皆無です。
50キロ先に光る点を見たとか、夜空に尾を引く明るい光体をみたとか、金星や
木星が年に数度くらいの異常に透明度の良い日にギラギラ見えるのを見誤ったのかも
しれないし、夜空に尾を引く光体なんて、非常に明るい流星=火球を見たのではないか?
それ以上に本書の大半はインターネットで仕入れた噂話を検証することなくずらずらと
掲載しているだけで、すでにUFOではないことが実証された事例までも海外では
UFOが実在する証拠があるという書き方をして、いかにも自衛隊員が見たものも
そうであると誘導しています。
夢で見たことが翌日正夢になったのでUFOが教えてくれたとか、飛行中に声が
聞こえて事故から防いでくれたのはUFOのおかげだとか、悪天の中を一時的に
晴れ間があって無事に基地に着いたのはUFOが晴れ間を作ってくれたに違いないとか、
とにかく誰一人として宇宙人が乗っていそうな窓があって、その中に生命体が
いるのを見た自衛隊員がいないのに、ちょっとしたラッキーはすべてUFOのおかげ。
大地震はUFOの警告とか、どこにもUFOの実在を信じるに足る内容はありません。
まあUFOは宇宙人の乗り物ではなくて、何かわからない物体というだけですから
それが金星だろうと流星だろうと自衛隊パイロットが何か判定できなければすべて
UFOですから、その意味では空にはUFOがいっぱいです・・・駄作です
得る物は小さい
★★☆☆☆
UFOにスクランブルをかけ、交戦したとか
自衛隊はUFOの存在を隠していた証拠があるとか
そういったものを期待するとガッカリします。
自衛隊パイロットのUFO目撃体験がいくつか入ってますが飛行中に瞬間見えた何かの話。
内容も結局それが何?というような物ばかりで、科学的検証や追跡調査は一切ありません。
しかも著者本人はUFOを見たことが無く、同僚から聞いた話し。
また、色々な引用先がウィキペディアって・・どうなの?
その他は初歩的なUFOの歴史や日本のUFOスポットについての雑感が大半を占めていた。