ヌクだのしゃぶるだの過激だが
★★★★☆
性に纏付く情感をキッパリ取り除くことができたら、という若い女性カップル(?)のオハナシ。思想小説の部類なのだろう。主人公は性的関係は相互利用だと思っているから(少なくとも性が情緒纏綿たるものであるべきだ、とは信じていないから)オトコに弄ばれたと憤る友の心情がいまいちピンとこない。どうやら愛やら恋やらまつわりつく肉体関係はうっとうしい、というカゲキ思想の持ち主で、オトコ依存症とおぼしい二十歳そこそこのパートナーを得て同性愛者でもないのに紛らわしい行為におよぶ。実践記録といえばおどろおどろしいが文章はいたっておとなしい。