短編はどうも・・・
★★☆☆☆
短編なのでどれもあっさりしていて、
1つ1つに深みがなく、
「あっそ」って感じで終わってしまうのが残念。
どうせだったらこの短編群を1つにまとめた長編にして、
いろいろな人物のかかわりあいのなかで
「終末」を浮かび上がらせることができれば、
もっともっと素晴らしく味わい深い作品になったのではないかと思う。
愉快に考えさせられる
★★★★☆
「世界の終り=人生の最後にあなたは何をしますか?」
すごくシリアスなテーマなのに、良い意味で軽く、ユニークに書かれていて、読み出したら止まらなくなります。
そして、登場人物もパンチのある人ばかり。言動、行動、会話すべてが個性的です。
世界が終るというのに、本を読んだり、昔の友人と趣味にふけったりと、私には考えられない過ごし方の人ばかり。
だけど、世界の終りにそういった、いつもと変わらず毎日を平凡に過ごすことに深い意味があるのだ感じました。
世界の終りと言う時に改めて今までの平凡さ故の幸せというのを感じさせられます。
この本では世界の最後=死という時の人間模様を描かれていますが、この本に出会って私は、人生上の様々な時を大切に
生きていきたいと思うようになりました。
今という時を本当に大切にしなくてはならない。この瞬間は、いわば二度と戻れない瞬間なのだから。
楽しく読めて、でもすごく考えさせられ、前向きになれる一冊です。
私個人的には、冬眠のガールがかわいらしく、ちょっと泣けておもしろいです。
隕石衝突して地球滅びねえかな〜…が実際おきたら
★★★☆☆
3年後に小惑星が衝突して世界が終わると決まった世界のお話。
各章とも主人公は違い、様々な角度で終わる世界について考え
そして生きている様子が描かれている。
読んだ感想としては、なんとなく心温まるエピソードや、
ちょっと感動したり悲しかったりと可もなく不可もなく、と言ったところである。
もしも、現実にこのようなことがおきたら、
パニックになってどうしようもなくて自殺しようとするんだけど、できないってのが
私なんだろうなあ。
はやくガンダムみたいなコロニーができればいいのに
特殊な環境下の普通の話
★★☆☆☆
あと3年で小惑星が地球に激突し人類が滅亡するという状況下の中で、生きるとは何か?を問いそれぞれの生き方を模索し見直す、仙台のヒルズタウンというマンションに住む人々の話。
なんと言いますか、読んでいて面白くなくはなく、苦痛という事もないが、面白いという訳でもなくインパクトもない。
各章で主人公が変わる短編の集合的な作りのせいかもしれないが、各人物の心の変化が陳腐かつ単純で、わざわざあと3年で人類滅亡という大仰な前提を作る必要性もないのでは?と思ってしまう。
マンがの少年誌や軽いテレビドラマ程度のよくある話の心情変化なので小説として読んでいて物足りない。
そういう人間描写の新鮮味・深みは皆無。
(あと各章の一昔前の和製ポップス・ロックの歌詞のようなむりやり韻を踏んだ強引なタイトルはちょっと気恥ずかしくなるけど・・・)
まぁ読む事にお薦めもしないし、とめもしない。・・・という感じの本。
そういえば私の周りのこの本を読んだ人達の感想で最も多かったのが以下です。
「えっ?終末のフール?あ〜知ってる。読んだ、読んだ!なんか小惑星がぶつかってあと数年で人類滅亡する事になっていて・・・・・あれ?で、何だっけ?・・・え〜と・・・話の内容は・・・ごめん、憶えてない・・。」
中々
★★★★☆
伊坂さんの本は初めて読みました
三年後に隕石が落ちてくるという設定や、ヒルズタウンというマンションに住む住民たちの生き様を各章に分けて描くなど、この本には挙げるべき特色がたくさんあると思います
構成はこれで良かったと思う一方で、最後に何か欲しかったという想いもあるので☆4です
住まいの品のオススメ
★★★★☆
8年後に地球が滅亡するって分かった上での人類の行動…。それはもう恐ろしいもんです。
実際、そういうことになったらこんな風になるのかなーって色々と考えさせられました。
後がなくなると人間の本性が表れる…。自分はどうなると思う?
ななぷれnanaのオススメ
★★★★★
伊坂さんは大好きなんですが、コレはオススメ♪
仙台の団地に住む人々のそれぞれの想いが短編集として収められています。
限りある生の中で、本当に大切なものをそれぞれが見つめ続けた物語です。
長短はあるけれど、限りある生というのは、私達も変わらないんですよね(^‐^)
空庵
★★★★★
限りある生を、人はどう生きるのか
「8年後に地球が滅亡する」と発表されてから5年。世界中が大混乱に陥る中で、人々はどう生きるのか? 仙台の団地に住む人々を主人公に、愛や家族、人間の本質を見つめる傑作連作集。(解説/吉野 仁)
※もくじを見てあまりに心ひかれたので読み始めた…
けれど、内容に「ぐっ」ときた!!
死ぬことを考えて、生きることを考える。
妖怪ねこまた不思議図書館
★★★★★
3年後に地球滅亡。人々は残された時間をどう過ごすのか。
ちょっと悲しく空しいけれど、爽やかで穏やかな気持ちになれます。
うるる本舗
★★★★☆
8年後に小惑星が衝突し地球は滅亡する―そう予告されたらあなたは残りの時間をどう過ごすでしょうか。物語は衝突を予告されてから5年後、絶望とパニックを経てのち小康状態を保つ一地域が舞台です。人生をいかに生きるか、限られた時間で人はどうするのか、様々な登場人物の視点で物語は展開されます。この小説を読んで、人は一人として同じではないのだなと改めて思いました。同一の状況下でも、行動の仕方、考え方、ホントに人それぞれです。だからこそ、生きるという意味は重いのかなと思います。八つの短編はそれぞれ今のその時を生きる人々が描かれバランス良く収まっています。
熱帯雨林
★★★★☆
10年後に流星群が地球に衝突して世界が終わる。その事実が発表されてから5年後という設定。ある集中住宅を中心に人々の生活がショート×2で語られる。終末のニュースに騒いで落ち着いた数年後っていうのがみそ。いずれ世界が終わるのだし、仕事も学校もないが生活は続いていく。そんな世紀末的な状況で人々が取る行動とは。おもしろいです。残された人々はなにを求めるのか。人生の哲学的なものが入っていてそれでユーモアがある。
クロネコ宅急便
★★★★☆
表題作含む短編集。
一話ずつ完結はしてるのですけど、
別の話の主人公が、ひょんな所で現れたり、
なかなか楽しめるんじゃないでしょうか。
世界が終わるとわかっていて、
あなたはどう生きますか・・・?
絵草紙屋
★★★★★
八年後に小惑星が衝突し、地球は滅亡する。そう予告されてから五年が過ぎた頃。当初は絶望からパニックに陥った世界も、いまや平穏な小康状態にある。仙台北部の団地「ヒルズタウン」の住民たちも同様だった。彼らは余命三年という時間の中で人生を見つめ直す。家族の再生、新しい生命への希望、過去の恩讐。はたして終末を前にした人間にとっての幸福とは?今日を生きることの意味を知る物語。
化工発登山道
★★★★☆
もし世界が後8年で滅びるとしたら、あなたはどうしますか?…物語は現実とSFの中間のような設定で、基本は短編集でそれぞれの立場の人の死や残りの人生について話が進む(短編通しで人物がリンクしている場面があるけど)。読み終わって、解説を読んでなるほどと思った。
☆☆山七幸芸堂☆☆
★★★★★
伊坂幸太郎/著、 集英社 、2009年06月発行
価格:660円
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