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アンダーカレント アフタヌーンKCDX

価格: ¥980
カテゴリ: コミック
ブランド: 講談社
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体温を感じるマンガ ★★★★☆
女性なのか、男性なのかわかりにくい主人公かなの描き方に違和感を覚えながら読み進めていった。銭湯の女主人という、ちょっとなじみにくい設定ではあるが、次第に肌に合っていく感じがした。登場人物の肌のぬくもりをかすかに感じながら、でも何かつかみ忘れたような感覚を覚える。
物語の後半で目の前にあった霧が一斉に晴れ渡り、小さな水たまりが目の前に現れて、物語が終わったような感覚を受けた。
しばらくのあいだマンガから感じることの出来なかった読了後のはかない気持ちを思い出すことが出来た。
軽くて浅い、悪い意味で同人的作品 ★★☆☆☆
どこかにありそうな設定、登場人物、セリフの寄せ集め。
私の目にはキッチュにしか映らなかった。だめなときの大塚英志作品、といったところ。
高い評価が多い中、申し訳ない気もしますが、別に買って読むまでもないです。
退屈な話だな〜 ★★★★★
たまたま珈琲時間の表紙にひかれ、その流れでこの漫画も買いました。
しばらく読みましたが、退屈な話だな〜と思っていました。
しかし、読み終わった後、退屈なんて言葉は頭の中から消されました。
読後、なんとも言えない(いい意味で)不思議な気持ちになりました。
映画のよう、というのは納得。 ★★★★☆
話の筋立てがしっかりしていて、後半になるにつれて引き込まれました。
また、絵もうまくて、特にカラオケのシーンと、ラストで主人公が失踪した旦那に語りかけるまでの視線が移り変わるシーンの描写が秀逸でした。

ただ、これは最近の漫画に多いのかもしれませんが、登場人物の陰鬱とした瞳には最後までなじめませんでした。
サブ爺や探偵の山崎のようなコミカルな人物が救いになっています(どちらもグラサンしていて、瞳は描かれていませんけどね。)

失踪した旦那と“ある事件”がどこかで結びついていると、もっと完成度が高くなると思いました。
もっと描いて欲しい ★★★★★
今時珍しくコマの使い方が贅沢で丁寧な漫画だな、という印象を受けました。
止め絵で状況や心理を丁寧に描写されているので、自然と物語に引き込まれます。

主題は普遍的なので陳腐に感じる方もいるかと思いますが、私には命題に正面から向かい合っているように見えて好印象でした。
作者のデビュー作を谷口ジロー氏が絶賛していたのをどこかで読みましたが、確かに作風が似ています。

この作者は本当に漫画の表現に熟達しています。もっと描いて欲しい。
たくらの本や ★★★★☆
大人の読む漫画。もっと多くの方に読んで欲しいです。
HAHAYA ★★★★★
とても丁寧に描かれている作品です。だから読む方も、最初から丁寧に1ページずつめくっていきましょう。最後のスリリングでいて味わいのある素敵な結末に、じわじわと心が満たされていきます。
在庫僅少堂 ★★★★★
なぜ、この作品が直木賞をとらないのだろうと思う。
雑多缶2 ★★★☆☆
静かなミステリーっぽい作品。テーマは重めなのかもしれないけれど、それを感じさせない。キャラクターが魅力的で、笑える部分も沢山です。
「漫画道楽上等!」エビスヤ書店 ★★★★★
緩やかに、鷹揚なく、染み入るような、何とも優しいミステリー。もっとこの人の作品が読みたいんですが、豊田徹也は、寡作な人なのかも?この一冊しか作品がない。もっともっと何度も何度も読みたい。どうにかしてください。講談社の人。笑。
はぐれや癒右衛門 ★★★★☆
沸騰しない感情、平熱を保っている、静かな世界。突然理由もなく訪れる不幸。おとずれて、そして去っていく出来事と人々。何かがずれているのだけど、何がいけないのかよくわからない。それぞれが、お互いのことを知りたいと思っているし、近づきたいと思っている。少なくとも、何らかの感情を相手に抱いている。読者の側からはそれがわかるわけです。でもそれが実際に何か目に見える形にはならない。何も起こらない。みんな、自分の戻るべき場所や向かうべき場所は決まっていて、それは誰にもどうしようもないことなんだという感じ。閉塞感というより緩やかな諦念。でも私たちは生きていく。「暇つぶし」ではなくて世界に「出会える」感覚が味わえる、そんな1冊です。
島森書店 本店 ★★★★☆
「人をわかるってどういうことですか」

映画だったら、きっと余程の名匠で、かつ実績がないと人に見られず、ヒットしないで終わってしまうだろうストーリー。で日本国内では無視されてたのにカンヌでは賞をとったりするような。

アフタヌーンで連載されてて「漫画」で、良かったです。
町田町蔵ネタやチャラのネタが、なごみます。

この漫画がお好きな方は福島聡の『少年少女』全4巻もお勧めです。
碧玉堂 ★★★★★
素晴らしい作品です。読めば読むほど発見があり、物語に引き込まれました。銭湯を経営するカナエと、彼女を取り巻く個性的な人々の織り成す日常。その日常は決して平坦なものではなく、落下や淀みもあるのですが、静かに静かに流れてゆきます。作中の「人を分かるってどういうことですか」という一言に考えさせられました。画力もユーモアも十分にある、とても豊かな作品です。
革命 と ナポレオン の本屋 ★★★★☆
登場人物がそれぞれ事情を抱えていながら、それを重いと感じさせずに淡々と物語が進んでいきます。幸せを予感させる静かなラストが特に印象に残ります。この金額でこの厚さと内容はかなりお買い得。