ジェームス・フランコに釘付け!
★★★★☆
正直Jフランコに夢中になってから見たので冷静に作品への評価は出来てないと思うけど、やっぱり彼は素敵だった。
セクシーな眼差しに鍛えた肉体、素肌にはおる紫のシャツ、そしてセックスも最高なんてもう完璧?なのに彼は何も充実してない、母親の呪縛から逃れられずただお金のためにおば様達の相手をする。諦めて堕ちていきそうになる彼を引き止めたのは、母親の元で働いていた娼婦のキャロル。彼女もなんとか現状を抜けだそうともがいている、「普通の生活がしたい」「いつか変われると言って」と泣く彼女に「YES」と言えないソニーが哀しい。この雨のシーンは結構良かった、ベタな設定だけどキャロルの台詞も演技もバッチリはまってた。
ただのいい男ではなく、見応えのある演技派ジェームス・フランコ。もっともっと彼の演技が見たい。
むらさき色のシャツの似合う男
★★★★☆
売春宿に生まれついた青年ソニーの物語です。子供の頃から、売春婦だった母親に男娼としての英才教育を受けたソニーは、兵役を済ませて、帰郷したとき、過去との決別を心に誓っていた。しかし、日を追うごとに、元の生活に引き戻されていくのだった…・主役のソニーを演じるジェイムズ・フランコ=スパイダーマンの中でトビーマクガイヤの敵役,悪役の博士の息子役だった青年です。このJフランコがめっちゃかっこいいです。もうせつなさ100%の目つきですな。相手役の若い売春婦を演じる ミーナ・スヴァーリ(アメリカン・ビューティーのチアリーダーだった女の子)もウマイし、面白かったです。これって、プロデューサーはニコラス啓二さんだったと思うけど、上手ですよね。ヒューマンなドラマと純愛がうまくミックスされていていい感じです。
男26歳人生の岐路に立つ
★★★★☆
1981年ニューオーリンズ、兵役を終えたソニー(ジェームズ)が帰郷。ドアの前で躊躇する彼から普通ならざる事情の存在を感じる。男娼となるべく母親から仕込まれながらも二度とその生活に戻らない決心をした彼だったが、憧れていた「普通の生活」が必ずしも「普通」ではない現実を知り、結局は昔通り男娼というアブノーマルな世界で生きることを決心。男娼ソニーの見せる開き直ったプライドは観ていて悲しい。ソニーを買う女達の姿は滑稽かつ刺激的。
一方、母に雇われている新米娼婦キャロル(ミーナ)は刹那的な日々から抜け出したいと熱望している。当たり前の人生を共に生きようと彼女に愛を告白されながらも、どうしても一歩が踏み出せないソニーがもどかしい。特に最終チャプターでキャロルがソニーに語る言葉は切なく胸に迫る。どうするソニー?
「娼館」という特殊な世界を舞台に、そこで生きる人間達の悲しみと苦悩が、男娼ソニーを中心に描かれている。
ニコラス初監督にして、一ヶ月で撮ったという低予算の小作品にしては中身の詰まった観ごたえある秀作。