ニコラス・ケイジのウェザーマン スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]
価格: ¥4,179
ニコラス・ケイジはコメディがよく似合う。見くびられてちょっとヤケになっているこの『ニコラス・ケイジの ウェザーマン』も最高だ。ケイジが演じるデーヴィッド・スプリッツはシカゴのTV気象キャスター。天気を予測するということの不確実さを実感していた。キー局の朝番組にオファーがあったにも関わらず、生活は混沌としていた。子どもたちと恐妻(ホープ・デイヴィス)とは疎遠になっており、離れて暮らす父親(マイケル・ケイン)とは長い間反目し合っていて、最近では路上で人から食べものを投げつけられるようになっていた。ゴア・ヴァービンスキー監督(『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』)が撮ると、こうしたメランコリックなコメディは重くなり過ぎるかもしれないが、脚本のスティーヴ・コンラッドは劇作家マミットのように「会話を書く」のがうまく、タルタルソースのエピソードや店に入っていくシーンなどでのケイジのボイスオーバーのしゃべりは、実に面白い。ケイジは何度となくこのようなキャラクターを演じているが、やはりはまり役で、作り笑いを浮かべた陰鬱な表情は映画の雰囲気にぴったりだ。ほとんどのハリウッド映画のヒーローと違って、デーヴィッド・スプリッツはいつも(もしくはしばしば)正しいことをしているわけではないが、ケイジはこの情けない男を見ごたえあるものにしている。(Robert Horton, Amazon.com)