チェーン店のラーメンは、いくらおいしくても物足りなさを感じる。今まで私は技術や素材という客観的なものにその理由を探してきた。だが、この巻で語られる情念的な理由に深く納得した。そうか、そうなのだ。ラヲタは、そのラーメンに物語を求めているのだ。
　ラーメンの楽しみ方はいろいろだ。今回は自分のラーメンに対するスタンスを自覚させられた。そして、ラーメンマニア・キングの藤本は、最終章で一歩プロへと踏み出す。ちょっと中だるみ気味だったストーリーが、一気に活性化した。

発売中。第５戦はコピー対決！？当然相手は…。いよいよクライマックスですかね？