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破天荒力──箱根に命を吹き込んだ「奇妙人」たち

価格: ¥1,680
カテゴリ: 単行本
ブランド: 講談社
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「歴史に偶然はない」には共感! ★★★★☆
「箱根富士屋ホテル物語」が元本というレビューもあるが、富士屋ホテルについては、どちらも「富士屋ホテル八十年史」がネタ本、というのが正解。面白さという点では、この「八十年史」にあたると興味深い。どちらの本も、ここにある記述を追っていって、根拠となる資料に行き着いている。よくもまあ、こんな本を残したもんだと感心すること請け合いだ。
 富士屋ホテルの成功物語を追いたいのであれば「箱根富士屋ホテル物語」がおすすめ。著者はさすがに末裔(?)、という感じだ。物を書いてメシ食っているだけに、政治でメシ食っている人より文章がうまくても、これは当然というものだろう。
 松沢さんの本は、富士屋ホテルの物語ではなく、箱根開発をめぐる男たちのドラマだ。福沢諭吉や二宮尊徳がこんなにも箱根の開発に深くかかわっていたということを「破天荒力」を読んで初めて知った。その土地、地域の歴史に学び、これからの自分たちの進むべき道を考えようという松沢さんの姿勢には共感。安易に「愛国心」だのといった言葉を使わない、一般人の目線、等身大の姿勢を維持している点は評価していいだろう。
 この本で「地方の時代」を高らかにうたっているだけに、これから彼が具体的に何をするのか、それ次第で本書の評価も変わってゆくのだろう。本当は、そこの部分まで含めた上で書いてほしいのだが。
奇妙人たちの志! ★★★★★
松沢成文氏(現 神奈川県知事)が箱根を舞台とした「奇妙人」たちの偉業を紹介。
江戸末期から明治・大正時代に様々な困難や悲劇に見舞われながらも、国や地域の将来をしっかりと見据えて、
初志貫徹・不撓不屈の精神で箱根の開発に挑み続ける登場人物たちの「破天荒な姿」に強く心を打たれました。
実際に本書を読み進めてみると、登場人物ごとに章立てされており読み易く、様々な写真や資料が挿入されており、想像を掻き立てられながら最後まで一気に読めてしまいます。
個人的に箱根は好きですがあまり詳しくはなかったので、本書の登場人物たちの高く強い志を感じながら、また箱根を訪れたいと思いました。
現職県知事の本という事であまりこのような類の本を読む機会がなかったので、個人的には非常に面白かったです。