今回はかなり練ったね
★★★★★
1stは確かに1つ2つのモチーフを3人で広げた即興性を多分に感じた、これは当初の狙いどおりだろう。しかし結果としてスティーブの引き出しの限界でフラメンコ寄りの似た曲ばかりになってしまった。結局はソリストにかなりの比重が掛かる演奏スタイルなのだ。
その反省からだろう、2ndはかなり作り込んできた。レビューで「これが即興曲だなんて信じられない」って方がいましたが、安心して下さい作曲してますから(笑)まぁ各々アドリブするスペースは設けてあるんで自由度は高いでしょうが、それ以上に曲がよく出来てます。ただこの面子で来日しなかったのは残念。もっとも3人でこれは再現出来ないからしょうがないかな。ともあれ企画物としては異例の傑作です。
即興と構築のバランス↑
★★★★☆
テリー・ボジオ、トニー・レヴィン、スティーブ・スティーブンスの三人による2nd。
今回は、1週間のリハーサルをとったというだけあって、前作よりも曲としてまとまっている。
のっけからのヘヴィプログレ的な演奏は音に迫力があり、即興だった前作に比べて各メンバーがイメージを共有できているようなリラックスした部分も感じる。
スティーブ・スティーブンスの奏でるギターにもメロディアスなものが増え、曲の聴かせ所と演奏のメリハリが備わったことで、アルバムとしての完成度もずっと高まっている。
即興曲とは思えない構成力。
★★★★★
trrrrr.trrrrr.ガチャ。
「あっ、トニー?ツアーお疲れ。またやろうよ。
すぐテリーも来れそうなんだ。お、大丈夫。じゃ、待っているから。」
と気の合う仲間がそれぞれに仕事して、ちょっとした合間に集まって
これだけの“モノ”を仕上げてしまう恐ろしさ。
単なるインスピレーションだけでは出来そうにない曲ばかり。
3人全員の音楽という名の大きなタンスの引き出しの多さと
その中身がすべて良いものばかりという処に恐れ入るばかり。
一曲目が肝心
★★★★★
一曲めがどんなに良いのかでアルバムのスケールが決まるんなら、こいつはでっかいです。ジャストでわんわん言わせる3人は、今更うまいとか言うの野暮なくらい、実績抜群。このアルバムも前作同様わりかし落ち着いた部分ありますが、少しだけ暴れてきた感じ。そろそろ打ち解けてきたのか?一曲めのインパクトに負けないゆるい曲もあり、すかさずボジオがチャイナをイレてます。1枚目よりずっとおすすめ。
超絶トリオによるプログレッシブなセカンドアルバム!!
★★★★☆
2000年リリースの超絶技巧トリオによるセカンドアルバム・・・きっとファーストで手ごたえを感じたのでしょう、息のあった超絶技巧を繰広げています。テリーボジオ(Ds)・トニーレヴィン(B・Stick)・スティーブスティーブンス(G)によるテンション漲るインストアルバムに仕上がっています・・・今回はリハーサルが出来たということで、楽曲の充実度が高くよく練られています。テリーのドラムはもう最高、なんと言ってもトニーレヴィンのプレイが光っています・・・素晴らしいリズムセクション!!想像以上にスティーブのギターがうまくて、見直しました・・・ルックスで誤解されやすいし・・・。プログレッシブな香りを感じさせながら、グルーブ感ある演奏は本当見事・・・必聴のアルバムです!!