楽曲としては80年代型キング・クリムゾン風あり、ジャズ・フュージョン風あり、そしてスティーヴ・スティーヴンスのオハコとも言えるフラメンコ風ありと実にバラエティに富んでいます。各人がそれぞれのパートで奮闘しているわけですが、いかんせんボジオとレヴィンというキャリアが豊富でクセ者に対して、スティーヴンスは持てる引き出しが少なく、はっきり言って力量不足を露呈してしまっています。オープニングの「The Sun Road」こそ3者が上手く噛み合っていい感じですが、苦しまぎれとも思えるスティーヴンスのフラメンコ風ギター(しかも、きっちりフラメンコになりきっていない)が登場するにいたっては、「なんだかなぁ」という感じは否めません。
発売当時、S・STEVENSのキャリアと云えばBilly Idolのバックギタリスト が有名でしたが、幸いなことにRic Ocasekの「This Side of Paradise」 への全面参加(実にセンスのよいハードロックギターを弾きまくってお りました)を知っていた為、迷わず購入。強力なリズム隊をリードする かのような堂々とした演奏に胸のすくような思いをしたものです。
テンションの高いロックインストが好きな方であれば迷わず買いで しょう。もちろん星5つ!
プログレ好きなら楽しめるアルバム。★★★★☆
このアルバムが出た当時、日本盤で一度購入したしたことがあったので、妙な組み合わせだなと思いつつも、そのサウンドに結構満足していたので、再度購入しました。②Dark Corners、⑤Falling In Circlesなんかはまるでキング・クリムゾン。満足できます。私は特に③Duendeがお気に入りです。フラメンコ調のギターとメロディーを刻むドラムとの掛け合いがとてもユニークです。(次作でもこういう曲出てきます。)