監督とは、どういう職業か?
★★★★★
365日、サッカーのことを考えている、非常にタフなプロフェッショナルだということがよくわかった。また、対メディア戦略、スカウティング、モチベーティングなど、単なるサッカーバカでも駄目だ。そして、何より、結果を最重視しながら上昇してゆくモウリーニョは、最高のプロフェッショナルだということがよくわかった。自分としてみれば、スティーブジョブスの「iCon」以来の秀逸な伝記もの?だった。
”モウリーニョ”というリーダーの存在を考える
★★★★☆
以前からその名前は知っていたが、改めて本書でその凄さを知ったモウリーニョ氏。
たまにスポーツニュースでその名前を聞く程度だったが、この書籍を読んで
チームビルディングやリーダーシップ、プロフェッショナルのあり方について、
非常に示唆に富む内容がたくさんありました。
特に非常に短期間にチームの進むべき方向性に向けてチームを統率する力は、
従来のマネジメント論のような教科書的な書籍では体感できないような
凄みを感じさせます。
基本的には、モウリーニョ氏の足跡を辿る書籍ですので、ハウツーを得られる
わけではありませんが、きちんと自分の抱える課題と置き換えられるという方に
とっては、従来とは異なる視点に気づかせてくれる本です。
とてもおもしろいです。
★★★★★
モウリーニョが監督業を始めたころから、チャンピオンズリーグを制しチェルシーへ移籍するまでのことが語られています。
この人の哲学がよく分かるし、何よりモウリーニョ自信が執筆している部分もあります。
ベンフィカでの苦悩の日々からポルトでのリーグ制覇。
ポルトでの初めてのリーグ制覇は特に感動的で、私の一番好きなところです。
モウリーニョ好きの方は買って損はないでしょう、絶対に。
チェルシーでの栄光の日々をぜひ翻訳して出版してほしいです。
決断が早く、絶対に迷わない男
★★★★☆
この人に関しては賛否両論ありますが、徹底的に結果にこだわり続けるところと、そのためには上層部と衝突することもいとわない強烈なパーソナリティーは出色です。
この本は、バルセロナのアシスタントコーチ時代からポルトの監督になりチャンピオンズリーグ優勝へと導くまでの、いわば名監督誕生秘話。モウリーニョの人間性がよく描かれています。
決断が早く、絶対に迷わない、というのがこの男の最大の強みなのだなと実感。見習いたいところです。
スペシャル・ワン
★★★★☆
自らを「スペシャル・ワン」と呼ぶモウーニョ。
その言動からガチガチの管理サッカーをしていると思っていたのだが、
問題点があれば、練習を止めて選手と話あってどう問題を解決するか
決定するという民主的な手段を選んでいると知って驚いた。
また、ロッカールームで選手を鼓舞する熱い言葉の数々を知って、
彼のことを本を読む前よりとても好きになった。
チェルシーを首になったが、自信過剰なほど自信に溢れた姿を
またビッグクラブで見せて欲しい。